サヴォワールフェール ムーンフェイズ複雑機構の読み方
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クラシックなエレガンスとモダンな洗練を兼ね備えた、タグ・ホイヤー カレラ アストロノマー。この新作タイムピースは “月” を中心に据えてデザインされています。さらに、このムーンフェイズ表示はめったに見られなかったスタイルでありながら、タグ・ホイヤーのアヴァンギャルドな価値観を見事に融合して表現しています。
“ムーンフェイズ” とは何か?なぜ何世紀にもわたってこの複雑機構が人々を魅了してきたのか?
ムーンフェイズは、計時の歴史において決して新しい複雑機構ではありません。ムーンフェイズと同じ月の満ち欠けを暦として使う太陰暦の起源は新石器時代にまで遡ることが分かっていますし、最初にムーンフェイズ機構が採用されたのは、紀元前2世紀の古代ギリシャで使われていた「アンティキティラ島の機械」だとされているからです。古代の装置であれ現代の時計であれ、月の満ち欠けを追跡しているという点においては、その概念に違いはありません。核となるのは、ムーンフェイズ表示が、月が29.5日周期のどの位置にあるかを示すものであるという点です。これは、ディスクが1日ごとに進み、徐々に変化する月の満ち欠けを表示することで実現されます。
月は空でどのように変化するのか?
空に見える月の姿は、その時点で月が月周期のどの段階にいるかによって異なります。月には、新月、上弦の月、満月、下弦の月という4つの主要な段階(月相) があります。こうした主要段階の間に、月が三日月(新月と上弦の月の間) と凸月(上弦の月と満月の間) に見える中間段階があります。月の見かけの形が厚くなっていくのを月が“満ちていく” と言い、薄くなっていくのを“欠けていく” と言います。
さらに話を複雑にしているのが、空に見える月の姿が世界のどこにいるかによって異なる点です。北半球と南半球の違いが最も顕著で、月が南半球では左から右へと移動するのに対し、北半球の空では右から左へと移動します。
カレラ アストロノマーのダイヤルの目を引く特徴とは?
ほとんどのムーンフェイズ表示は、ダイヤルの開口部の下に大半が隠されたディスクを使用し、これにより、ダイヤル上に表示される月が、実際の空の月と一致するようになっています。タグ・ホイヤー カレラ アストロノマーの場合は事情が少し異なります。タグ・ホイヤーは完全に可視化された回転式表示を採用。窪んだ月相ディスク内に配置された2本の細い矢印が、毎日午前1時に回転します。このポインターインジケーターは、7つの月相を示す大胆なグラフィック表示と連動し、ダイヤル下半分を印象的な弧を描いて占めるデザインとなっています。
この時計のムーンフェイズの読み取り方は?
このムーンフェイズ表示は、29.5日周期における現在の月相を正確に示しています。月相が並んでいる部分の対面(ダイヤル最下部に最も近い部分) には、上部で視覚的に示されている月相が英単語で説明されています。このスタイルなら、線状に進行する月の満ち欠けを一目ではっきりと認識できるので、現在の月相を直感的に把握することができます。
タグ・ホイヤーはなぜこのアプローチをアヴァンギャルドと呼ぶのか?
タグ・ホイヤーがこのムーンフェイズ表示をアヴァンギャルドなアプローチと呼ぶのは、従来のムーンフェイズ表示とは一線を画しているからです。タグ・ホイヤー カレラ アストロノマーのムーンフェイズ表示は、視認性、機能性、精度において、計時に対するメゾンの技術的・科学的アプローチと完璧に歩を一にしています。