時計 その名に込められた意味 – タグ・ホイヤー モンツァ

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レーストラックで誕生し、レーストラックで育てられたタイムピースのストーリー。

若きレーシングチームの代表が、免税店でウォッチのディスプレイを眺めていました。彼は、モナコのレースで優勝を勝ち取ったばかり。祖国へと飛び立とうとする彼の目を、ひとつのタイムピースが捉えたのです。それは、タグ・ホイヤー モンツァ。彼には、レースの優勝で得た賞金がありました。彼が使わない場合はチームの物になります。そこで若き代表は、賞金の入った封筒を取り出し、そのウォッチを購入することにしました。純粋なスピード、伝統、そして勝利といった、モーターレーシングのほぼすべてを捉え表現したこのウォッチを。それから数十年の間に、彼は、レーシングの歴史の中でも最も成功を収めたチーム代表のひとりとなりました。クリスチャン・ホーナーという名に、聞き覚えはないでしょうか? そしてそのウォッチは、タグ・ホイヤー モンツァの希少なリミテッドエディションでした。タグ・ホイヤー モンツァはすべてのモデルが希少です。どのモデルもモーターレーシングのプロやファンたちの心を捉えて離さないのは、そのためかもしれません。どのモデルも、カルト的な人気を誇っています。どのモデルもすべて、秀でたスピードのシンボルです。では、タグ・ホイヤー モンツァをアイコニックにしている理由とはなんでしょう? 一緒に確かめてみましょう。

  • 70年代、フォーミュラ1 ドライバー、ニキ・ラウダ

1976年、タグ・ホイヤー モンツァ(150.501)

1976年エディション - 起源

最初のホイヤー モンツァが発表されたのは、1976年の事。モーターレーシングを次のレベルへと押し進めるパートナーシップを祝したタイムピースでした。新しいテクノロジーと革命的な計時のシステムを駆使して、ホイヤーはモータースポーツを永遠に変えました。10年にもわたって苦戦を強いられていたフェラーリを、ホイヤーは1975年、世界選手権でドライバーズおよびコンストラクターズチャンピオンにまで押し上げたのです。ホイヤー モンツァは、ホイヤーとフェラーリ、このふたつのアイコンがレーストラックに残した消えることのない軌跡の象徴なのです。

 

ブラックのコーティングが施されたケースは、レーシングカーのダッシュボードの機器のスタイルとミリタリーギアのタクティカルスタイルを融合させたデザインで、1970年代半ばのトレンドを捉えたタイムピースでした。ベースのメタルケースはブラックのクロニウムコーティングが施されています。マットブラックのダイヤルとブラックのレジスターを備えたこのウォッチは、メタリックシルバーとグレーブルーのダイヤルをもつ初期のカレラ モデルの流れを考えると劇的なシフトでした。

2000年初期のエディション - タグ・ホイヤー モンツァの進化

タグ・ホイヤーのクラシック コレクションの一部として2000年代初期に復刻されたタイムピースは、コレクターの間で好評を得ます。そのデザインは、1930年代のホイヤーのエレガントなクロノグラフを思い起こさせるものでした。

2011年には、ブランドは1970年代の美的特徴を再現し、もうひとつのタグ・ホイヤー モンツァ モデルを誕生させます。クッション型ベゼル、ホワイトのダイヤルに映えるブルーの針、オーバーサイズの数字と針に使われた夜光性のロジウム。純粋なものを愛する人のためのウォッチです。

  • 2006年、タグ・ホイヤー モンツァ(CR514A.FC8145)

2016年エディション - オリジナルモデルへのトリビュート

2016年。40周年を記念して、タグ・ホイヤーは、1976年のホイヤー モンツァにとても近いモデルをリリースします。ケースはブラック。リューズとプッシュボタンはコントラストを成すステンレススティール製です。2レジスター クロノグラフをもち、タグ・ホイヤー キャリバー17 ムーブメントを搭載。外周にはパルスメーターとタキメーターといった、1970年代のレースドライバーの必需品と言える装備を備えています。オリジナルモデルの素晴らしきトリビュートです。

  • 2016年、タグ・ホイヤー モンツァ(CR2080.FC6375)

2023年エディション - タグ・ホイヤー モンツァ キャリバー ホイヤー02 フライバック クロノメーター

超軽量カーボン製。他にはないスケルトンダイヤル。半透明のスモークブルーサファイアクリスタルクロノグラフ。この唯一無二のタイムピースは、芸術作品とも言っても過言ではありません。タイムレスなクラシックの現代的解釈です。タイムピースには、レーシングドライバーの行動に不可欠な、フライバッククロノグラフ、タキメータースケール、そして、分ごとの心拍数を測るパルスメーターといった3つの機能が備わっています。単なる時間の機器ではなく、手首に着けるレーシングマシンなのです。レーシングドライバー、そしてモータースポーツファンたちのマストハブ。熱狂的で、雄大で、素晴らしきスピードを感じさせるウォッチです。

  • タグ・ホイヤー モンツァ(CR5090.FN6001) を身に着けたクリスチャン・ホーナー、2022年アブダビグランプリにて。

歴史は巡る

勝利の記念にタグ・ホイヤー モンツァを手にした若きレーシングドライバーの話を思い出してください。彼のタイムピースへの愛を讃えて、タグ・ホイヤーは、クリスチャン・ホーナーに新しいタグ・ホイヤー モンツァ キャリバー ホイヤー02 フライバック クロノメーターを贈りました。若きチーム代表のストーリーを締めくくるのにふさわしい結末ではないでしょうか。

 

新しいタグ・ホイヤー モンツァ キャリバー ホイヤー02 フライバック クロノメーターについての詳細は、モデルについての記事をお読みいただくか、tagheuer.comをご覧ください。