時計 究極のコレクターズガイド:タグ・ホイヤー フォーミュラ1 インディ500 スペシャルエディション

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インディ500は、伝説的なレースであると同時に、全世界のモーターレーシングシーンにおける「至宝」と呼ぶにふさわしいイベントでもあります。事実、このレースは、F1モナコグランプリ、ル・マン24時間レースと並んで世界三大レースに数えられます。そして、何十年にもわたり、レーシングスターたちがこの象徴的なレースの表彰台に上ることを夢見てきたのです。

1911年にインディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS) で初めて開催されて以来、1世紀以上が経過した今、インディ500レースはモーターレーシング界の神話的存在となっています。そして、レーシング界との強い絆を持つタグ・ホイヤーが、2004年にインディ500の公式タイムキーパー兼スコアラーとして、この冒険に参加するようになるのも自然な流れでした。

この特別なコラボレーションを記念して、タグ・ホイヤーは2004年以来、合計17本のインディ500 スペシャルエディションを発表してきました。こうしたモデルには、しばしばIMSやインディ500を象徴する “翼の生えたタイヤ “のロゴがあしらわれ、サーキットを駆け巡る勝利への執念を鮮やかに描き出しています。この物語は、IMSとタグ・ホイヤーがその象徴的なパートナーシップの最初の礎石を築いた1960年代にまで遡ります。

ホイヤー インディ500 イヤーズ

この長年のパートナーシップを象徴するものとして、レアな(しかも現在では極めて人気の高い) ホイヤーのインディ500 ヴィンテージウォッチ3本が先ず登場します。数量限定のこうした特別なタイムピースは、一般消費者向けに売り出されたものではありませんでしたが、筋金入りの人気を誇るコレクターズアイテムとして時の試練を乗り越えてきました。

  • ホイヤー カレラ 3147 インディ500、1965年

ホイヤー オータヴィア 3646 インディ500

IMSの象徴である “翼の生えたタイヤ” のロゴが添えられたホイヤー3646は、シルバーダイヤルを持つ唯一の第1世代オータヴィアで、クラシックな2レジスター クロノグラフのレイアウトが目を引きます。この時計が欲しくてたまらなくなったとしても、この種の希少性が価格を高騰させていることをお忘れなく。2017年のクリスティーズのオークションでは、あるオータヴィアに199,500米ドル(約2500万円) という途方もない値が付いています。

レアなインディ500 オータヴィアのセカンドモデルは、ダイヤル上に「Motor Age」のロゴがあしらわれています。この美しきオータヴィアにはエピソードがあります。以下の2本は、1966年と1967年の予選で最速ラップタイムを記録したレーシング界のレジェンド、マリオ・アンドレッティに贈られたものなのです。

ホイヤー カレラ 3147 インディ500

IMSのロゴが入った次のモデルは、ランデロン189ムーブメントを搭載した「カレラ 45 ダート」。このシリーズの第一弾は、2つのレジスターと12時位置の日付窓を備えた、エレガントですっきりとしたデザインです。

セカンドモデルは、日付窓を9時位置に移動させ、ヴィンテージ感漂うゴールドのIMSロゴを誇らしげに配したドラマチックなブラックダイヤルが印象的です。

1991 タグ・ホイヤー2000 - 75周年記念

現代のタグ・ホイヤー インディ500 コレクションに話を進める前に、最後の特筆すべきレアモデルをご紹介しましょう。それは、1991年に開催された第75回インディアナポリス500レースに出走するドライバーのために特別に用意された「1991 タグ・ホイヤー 2000」です。

2004年から2010年まで

2004年と2005年には、インディ500のスペシャルエディションに、はっきりと分かるモダンなテイストがプラスされるようになります。ファーストエディションのブラックベゼル、セカンドエディションのクロームプレートのベゼルには、いずれも「Indy 500」の文字が刻まれ、ダイヤルにはIMS/インディ500のアイコニックなロゴがあしらわれています。

  • タグ・ホイヤー フォーミュラ1 インディ500、2004年(CAC111A.BA0850)

2008年

「インディ500」ウォッチの第二弾ペアは、2008年に発表されたタグ・ホイヤー フォーミュラ1 グランドデイト クロノグラフをベースに、独特な3レジスターのより複雑なレイアウトにデザインされています。

  • タグ・ホイヤー フォーミュラ1 インディ500、2008年(CAH101B.BA0854)

2011年から2015年まで

これまでのどのエディションよりもクラシックなレイアウトとなった2011年のインディ500 スペシャルモデルでは、かつてはレンガ舗装だったことを偲ばせるIMSのコースに因んで、アントラサイトのダイヤルに “ブリックヤード” のモチーフがあしらわれています。

  • タグ・ホイヤー フォーミュラ1 インディ500、2011年(CAH101C.BA0860)

2012年と2013年は、グランド デイト フォーミュラ1のケースからは離れ、刷新された2012年F1シリーズからインスピレーションを得ています。クラシックなアントラサイトのダイヤル上部には、大きなホワイトの “12” があしらわれ、3つのホワイトのサブダイヤルと調和しています。

2012年モデルを踏襲した3000本限定の2015年モデルには、ダイヤル左側にチェッカーフラッグ柄とストライプが追加されています。ただし、主役の座を飾ったのは、力強く大胆なラインが入った新世代のフォーミュラ1のケースでした。

  • タグ・ホイヤー フォーミュラ1 インディ500、2012年(CAU1113.BA0858)

2016年から2019年まで - タグ・ホイヤー カレラ インディ500

2016年、それまでフォーミュラ1 ウォッチのみで構成されていたインディ500 コレクションに、初めて「カレラ」モデルが導入されました。

インディ500が100回目の節目となるのを祝い、シリーズ初のカレラが100本限定で発売されたのです。45mmのモジュール式カレラ ホイヤー01をベースにしたこの2016年モデルは、複雑なスケルトンダイヤルとインディ500のロゴをあしらったサファイアケースバックで際立った存在感を放っています。

101本限定となった2017年エディションは、新しい「ドライブタイマー」デザインを採用し、45mmケースとダブルの数字のミニッツマーカーで飾られたアントラサイトのダイヤルプレートで構成されています。

旧モデルと多くの点で似てはいるものの、2018年モデルはブルーセラミックのベゼルが印象的です。もちろん、レースが102回目を迎えたことを記念して、102本の限定モデルとして発売されました。

2019年、最後のタグ・ホイヤー カレラ インディ500が世界の舞台に姿を現します。このスペシャルエディションは、キャリバー16 クロノグラフをベースに、カレラ41mmケースを採用していました。

  • タグ・ホイヤー カレラ インディ500、2016年(CAR2A1V.FT6044)

2016年から2019年まで - タグ・ホイヤー フォーミュラ1 インディ500

タグ・ホイヤー カレラと並んで、2016年から続いているインディ500 フォーミュラ1 シリーズ。視覚的なインパクトでは決してカレラに引けを取ることなく、その特徴的な3レジスタークロノグラフのレイアウトは、勝利のためにデザインされています。

2016年最初のモダンエディションは、アントラサイトのダイヤルに鮮やかなレッドでコントラストを効かせた1000本限定のモデル。固定ベゼルにもレッドで「INDY 500」の文字があしらわれています。

同様のデザインで500本限定の2017年エディションは、ホワイトのレジスターと同色のホワイトのインナーフランジの組み合わせ。12時位置に配した “60” のアプライドマーカーは、ドライブタイマー カレラのダイヤルマーキングを踏襲しています。

同じく500本限定の2018年エディションは、ブルーのアルミニウム製ベゼルを除き、2017年エディションを再現したデザイン。一方、2019年モデルはブラックダイヤルに同色のブラックベゼルを採用しています。

  • タグ・ホイヤー フォーミュラ1 インディ500、2016年(CAZ1016.BA0842)

2020年 - タグ・ホイヤー フォーミュラ1 インディ500

初めてブラックPVDケースを採用した、1,500本限定の2020年フォーミュラ1 インディ500は、誰からも一目置かれる存在。ブラックダイヤルには、IMSの有名なスタートライン “ブリックヤード” モチーフのストライプが描かれています。2020年エディションについては、こちらで詳しくご紹介しています。

  • タグ・ホイヤー フォーミュラ1 インディ500、2020年(CAZ101AD.FT8024)

2022年 - タグ・ホイヤー フォーミュラ1 インディ500

タグ・ホイヤーは、NTT INDYCAR SERIESの公式タイムキーパーとして18年目を迎え、インディアナポリス500 レースが106回目となるのを記念し、この北米を代表するオープンホイールレーシング統括組織との長年のパートナーシップへのオマージュとなる最新のリミテッドエディション ウォッチを発表しました。INDYCARチームとレーシングカードライバーのアレキサンダー・ロッシの協力を仰いでデザインされた43mmの「タグ・ホイヤー フォーミュラ1 インディ500 2022 リミテッドエディション クロノグラフ」は、IMSにインスパイアされたモチーフで、タグ・ホイヤーというウォッチブランドのレースへの情熱やモーターレーシングスピリットを表現しています。

セラミック製ベゼルにはインディ500 のロゴがゴールドで刻印され、インナーベゼルにはブリックヤードを思わせるレッドがライン状に入っています。このモデルの大胆かつスポーティな美しさを引き立てる、細部にまでこだわったブラックダイヤルには、3時位置の永久秒針、五重塔のような外観から「パゴダ」と呼ばれるIMSの有名なコントロールタワーが描かれた6時位置の10時間計と10分の1秒計、9時位置の30分計の3つのサブダイヤルと、4時位置の日付窓が配されています。

ブラックグレイン仕上げのダイヤルは独創的なデザイン。ステンレススティール製の3連ブレスレットは、パイロットエクステンション付きのダブルセーフティシステムを備えたステンレススティール製フォールディングバックルにより、レーシングスーツの上からでも簡単にブレスレットのサイズやフィット感を調整することができます。ケースバックには、インディ500 の公式エンブレムとレース開催日を示す特別なエングレービングが施されています。200mの防水性と高い耐衝撃性を備えた、まさにロードテストに合格したエンデュランスマシンのようなタイムピースです。

  • タグ・ホイヤー フォーミュラ1 インディ500、2022年

タグ・ホイヤーとインディ500 との伝説的なパートナーシップを祝うこうしたスペシャルエディションの中から、あなたの心を躍らせるモデルがきっと見つかるはずです。このアイコニックなレースの歴史についての更なる詳細は、インディ500に関する記事をご覧ください