時計 驚嘆の連続! The Edge by TAG Heuerがジュネーブからライブレポート - Watches & Wonders Geneva 2022(ウォッチ & ワンダー ジュネーブ 2022) にて
私たち誰もが待ちに待っていた瞬間がやって来ました! 今や伝説的なイベントとさえ目されるようになっているWatches & Wonders(旧称:Salon International de Haute Horlogerie) が、ジュネーブのパレクスポ展示場で再びその扉を開く時がついに来たのです。世界中の時計愛好家の人生をむなしいものにさせたコロナ禍による制限のために中断した2年を経て、時計製造の世界におけるスリリングな発見、新事実、革新の1週間が今日からいよいよ始まります。今回初めて、フィジカルとデジタルのハイブリッドなイベントとして歴史を刻むことになります。開会が待ちきれないところですが、
あらゆる時計愛好家の予定表に大きな期待を込めて記されていたこの展示会の復活を祝い、各日のイベント、雰囲気、来場者を、タグ・ホイヤーがこのイベントのために特別に用意したタイムピースと共に詳しく(そして刻々と) ご紹介していきます。
イベント会場で書かれる最新の記事もどうぞお楽しみに。「The Edge」では定期的な更新で、Watches & Wonders Geneva 2022(ウォッチ & ワンダー ジュネーブ 2022) にまるで来ているかのような臨場感が味わえる内容をお届けします。タグ・ホイヤーCEOのフレデリック・アルノーによる基調講演から、タグ・ホイヤーの代名詞でもある革新性が随所に煌めくエキサイティングな新プロジェクトの発表まで、唯一無二の瞬間瞬間をリアルタイムでレポートします。
開会まであと数日:タグ・ホイヤー ブースができるまで
いよいよ驚異のイベントが幕を開けます…
2022年3月30日。午前7時。
数日間にわたる迅速でありながらも慎重を極めた工事により、タグ・ホイヤーの体験ブースが完成し、3月29日には没入型体験ルームを含む最後の仕上げが施されました。 その翌日の午前7時、タグ・ホイヤーの革新的な新作発表の舞台準備がスタート。ユニークな(早送りのように見える) 設営プロジェクトのタイムラプスビデオで、そのハードワークぶりをご覧ください。新作を並べたアドレナリンを刺激するエントランスからのブース内部の様子もご覧頂けます。
2022年3月30日。午前8時30分。
Watches & Wonders Geneva 2022(ウォッチ & ワンダー ジュネーブ 2022) の会場に、完璧に着飾った(そして注目を集める) ゲストたちが到着し、そびえ立つインスタレーションの中で世界的な知名度を誇る時計界のスーパースターたちから完璧な形で歓迎されると、タグ・ホイヤーが海中深く潜っていくために開発した「タグ・ホイヤー アクアレーサー」シリーズの見事な新作が世界に披露されました。「タグ・ホイヤー アクアレーサー スーパーダイバー1000」は、表面的に美しいだけの時計とは程遠い(紛れもなくエレガントではありますが) 、いわば”究極のダイバーズウォッチ”です。グレード5チタンのみを使用したこのセンセーショナルなダイバーズウォッチには、オレンジのアクセントが入り、濁った深海や月夜の冒険でも頼もしい視認性を発揮します。「タグ・ホイヤー アクアレーサー スーパーダイバー1000」の詳細については、こちらの記事をお読みください。
一方、人目を引く「タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル200 ソーラーグラフ」も、タグ・ホイヤー初のソーラーパワー ムーブメント搭載ウォッチとして輝かしいデビューを飾っています。「タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル200 ソーラーグラフ」の詳細については、こちらをご覧ください。
「タグ・ホイヤー アクアレーサー」についての最新情報をもっと知りたいと思われる方も多いはず。 確かに技術革新はこれだけにとどまりません。「タグ・ホイヤー アクアレーサー」コレクションでは、オレンジが正式に新しいブラックとなったからです。 コレクターに人気のオレンジダイバー “Ref.844”ウォッチにインスパイアされ、このアドレナリン全開のコレクションの最新ダイヤルは、鮮やかな色合いで視線を捉えます。「タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル300 オレンジダイバー」をご覧ください。
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タグ・ホイヤー アクアレーサー スーパーダイバー1000
モーターレーシングをテーマとする特別な新作ウォッチを発表する以前から、タグ・ホイヤーとポルシェとの間には「時の試練」に耐えてきた伝説的なパートナーシップが結ばれていました。そんな両ブランドのコラボレーション第2弾は、ハリウッドスターのパトリック・デンプシーが運転するポルシェ911の没入型ビデオモンタージュの中で、本日発表されました。「タグ・ホイヤー カレラ × ポルシェ リミテッドエディション」は、大胆なブラックとイエローが凛としたスポーティスタイルを生み出していますが、このスタイルがパリを拠点に活躍するマルチメディアアーティスト Hydrane による特注のオリジナルアート作品にもインスピレーションを与えました。 この強い印象を残すアート作品については、近くご紹介しますのでどうぞお楽しみに!
モータースポーツにインスパイアされた新作の2点目(と言っても重要性では後塵を拝するものではありませんが) は「タグ・ホイヤー モナコ キャリバー ホイヤー02 ガルフ スペシャルエディション」です。 この待望のタイムピースは「タグ・ホイヤー モナコ」の従来の形状が湛えるアヴァンギャルドなラインとアイコニックな美しさを、レース界の伝説的ブランドであり、タグ・ホイヤーの長年のパートナーでもある「ガルフ」のブルー、オレンジ、ホワイトのシグネチャーカラーで格上げしています。このコラボレーションは、初めて自社製ムーブメント「ホイヤー02」を搭載したリミテッドエディションとして登場します。
2022年3月30日。午後2時30分。
タグ・ホイヤーCEOのフレデリック・アルノーによる歴史に残る基調講演によって新作の公式発表がスタイリッシュに行われました。このビデオ映像は、新作の機能、素材、タグ・ホイヤーの伝統とのつながりを深く追求することへの感動と活力をもたらしました。 アルノーは、プロダクト&デザイン担当副社長のマリア・ラフォン、チーフ・イノベーション・オフィサーのエドゥアール・ミニョンとともに、こうした新作の発表を可能にしたデザインとイノベーションの目覚ましい成果を紹介し、その後、いくつかの画期的なニュースを発表しました。タグ・ホイヤーのこの日の最後の発見は、「タグ・ホイヤー カレラ」ファミリーにある種の輝きをもたらした、ダイヤモンドが煌めく初のタイムピースでした。 しかし単なるダイヤモンドではないのです。 それが”ディアマント ド アヴァンギャルド”と呼ばれるCVD(化学気相蒸着) 法によって生まれたラボグロウンダイヤモンドで、比類なきタイムピース「タグ・ホイヤー カレラ プラズマ」の誕生を可能にしたテクノロジーです。この「タグ・ホイヤー カレラ」のダークな輝きを放つエディションは、その “究極” のフォルムを含む、カーボンが持つ計り知れない多様性を示すものとなっています。 「タグ・ホイヤー カレラ プラズマ」の詳細については、こちらの記事をご覧ください。ラボグロウンダイヤモンドの具体的な製造工程についても詳しく説明しています。
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タグ・ホイヤー カレラ プラズマ
2022年3月30日。午後4時。
耳(そして目) を楽しませてくれた基調講演に触発され、新作の「タグ・ホイヤー カレラ プラズマ」を間近で見ようと、ゲストたちはタグ・ホイヤーのブースに集まり、新たに公開された煌めくタイムピースが放つ最初の輝きを捉えようとしました(映像で見ても素晴らしいですが、実際に見た方がずっと感動的であることは間違いありません) 。 来場者はまた、パリを拠点に活躍するマルチメディアアーティスト、Hydraneによる新作「タグ・ホイヤー カレラ × ポルシェ リミテッドエディション」に着想を得た斬新なアート作品も目にすることができました。 この人目を引くコラボレーションウォッチに対する彼女の見事な解釈が、ポルシェ911のクラシックなラインをモチーフに、彫刻の新たな高みへと昇華させた作品となっています。その立体的な力作は、一部が絵画、一部が彫刻、一部が自動車、一部が時計となっており、リミテッドエディションのアイコニックなブラックとイエローのグラフィック要素とポルシェのデザインが持つエレガンスとが一体となっています。
今日、私たちは、このアーティストと彼女のアプローチについて話しをする機会があり、彼女のクリエイティブなプロセスについて多少は理解を深めたのですが、彼女は、建築とデザインについてのしっかりとしたバックグラウンドを持つアーティストとして、このプロジェクトがとてもエキサイティングな挑戦だったと話してくれました。彼女の想像力をかきたてたものとは何だったのでしょうか。彼女は「ポルシェのフォルムとデザインの美しさ」、そしてタグ・ホイヤーがDNAとして生まれつき持っている「精度の精神と極めて高い技術力」からインスピレーションを得たと語ります。その結果、完璧を期さなければならないというある種のプレッシャーはあったものの、パフォーマンスと美の世界的なエキスパートである2ブランドの融合が表現できたことに大きな喜びも感じたと明かしてくれました。
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ポルシェ 911 彫刻(2022年) 作:Hydrane(パリ)
2022年4月1日。午前10時。
今日、タグ・ホイヤーのブースを、LVMHグループの会長兼CEOであるベルナール・アルノーが特別ゲストとして訪れました。タグ・ホイヤーCEOのフレデリック・アルノーとともに、新作の展示や没入型ビデオインスタレーションを鑑賞し、世界で最も華やかなウォッチイベントのライブレポートを締めくくるのにふさわしいひとときとなりました。Watches & Wonders 2022は4月5日まで開催されますが、ライブレポートはここで終了です。この時計製造の不思議の国での冒険にお付き合いいただき、ありがとうございました。『The Edge』では時計製造の最前線からの記事をこれからもたくさんお届けしてまいりますので、どうぞお楽しみに。また、上記のリンクからタグ・ホイヤーの新作をチェックするのもお忘れなく。
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フレデリック・アルノ―とベルナール・アルノ―