ライフスタイル 朝を有意義に過ごす モ

ーニングルーティンを最適化するためのガイド

5分

春になり早起きが少し楽になったので、1日の始まりに、今までの習慣をアップグレードして最高のパフォーマンスを発揮するのに役立つ試行錯誤して得た情報をお届けします。

北半球では、早朝のまだ暗い中で目を開けるのに苦労し、うとうととスヌーズボタンに手を伸ばす日々ももうすぐ終わりを告げます。北方に住む人にとってはまだ、コーヒーだけを武器に薄暗く霜の降りた足元と闘う冬の朝の苦労はひとしおです。しかし、春が近づき、水仙が希望に満ちた表情を見せ始めると、朝起きる辛さも少しずつ薄らいでいきます。つまり、目覚ましを少し早めにセットして、日差しをたっぷり浴びながら1日をスタートさせるのに理想的な季節になったということです。

モーニングルーティンは誰にでもあります。最近のインタビュー記事といえば、ちょっと変わった朝習慣のおかげで30歳で億万長者になったとか、12に見事に割れた完璧な腹筋を手に入れたとかいうものがほとんどです。あなたのお父さんにもモーニングルーティンはあります (でも、パジャマ姿で新聞を読むことがメインのようですが) 。しかし、こうした人々の多くは、どうやら3時間程度でその日の準備を済ませてしまうようで、それは良いことでもあります。と言うのも、ToDoリストに取り掛かる前にやるべきことが分単位で指数関数的に増えているような状況だからです。

モーニングルーティンを完璧なものにする秘訣は、自分に合ったものにすることです。確かに、より幸せに、より効率的な生活を送るのに役立つと思われる、これまで試行錯誤されてきた一般的な方法があります。でもそれがあなたのニーズに合うとは限りません。それを捨ててしまうか、それとも自分流にアレンジするか。太陽が早くから行動を起こすよう促している今こそ、自分の癖や目標、願望に合わせて、あなたのモーニングルーティンを最適化する時です。今回は、最も効果的な5つの習慣と、モーニングルーティンをアップグレードするためのいくつかの工夫をご紹介しますので、誰でもない自分自身を喜ばせるために、ぜひ試してみて下さい。

「早起きする」を「自由な時間をとる」に変える

ただでさえ限られている大切な睡眠時間を削ってまで自分を追い込むのではなく、アプローチの仕方を工夫してみましょう。その日のSNSをぼんやり眺める夜の1時間を、フレッシュな顔で活動するための朝の1時間と交換するのです。朝の時間と交換するのは、レジャーに当てていた時間でも、その他何でも自分で選んだもので構いません。朝から慌ただしさやストレス、混乱を取り除くことで、1日全体の質を高めることができます。実は、スヌーズをセットして寝直すとかえって眠くなってしまうのです。私たちは、目が覚めてから再びうとうとするまでの間にはいつでも、新しい睡眠サイクルが始まりますが、このサイクルを何度も中断すると、リフレッシュした気分にはなれません。

最初に思い付いたことがベスト

その日に最初に思い付いたことを書き出すようにして下さい。面白い夢を見て最後に覚えていることでも、しばらく悩んでいる心配事でも、連絡を取りたいと思っていた人についての考えでも、何でもいいので紙に書いてみましょう。こうした最初に思い浮かんだことというのは、非常に有益であったり、本質を見抜いているものであったりするのに、1日を慌ただしく始めたり、朝食やメールのチェックなどの日常的なことに没頭しているうちに、忘れてしまうことがよくあります。そうしたことが後でまた思い浮かぶこともありますが、特に夢は、私たちが(無意識のうちに) 重要視している目標、アイデア、動機の役に立つ手がかりを時として与えてくれることがあります。

身体を動かす

これはごく一般的な「起業家のモーニングルーティン」ですが、何度も出てくるのは理由があるからです。どんな分野でも成功者のほとんど全てが、1日を通して肉体的にも精神的にもエネルギーを維持・向上させるためには、何らかの形で運動をすることが重要だと語っています。ですが私たちはみなそれぞれ違います。朝から本格的なトレーニングをすることが現実的でなく、役に立たない人もいます。なのでアプローチを変えることはできないのでしょうか? もし、10キロ走やハードなリフティングセッションが無理なら(あるいは汗をかくのは夕方にしたいというのであれば) 、穏やかなストレッチやヨガで血行を良くすることはできないでしょうか? または体力をピークの状態にもっていくという目標を、精神的に集中することに置き換えて、太極拳や気功を試してみるのはどうでしょうか? 「厳しい鍛錬」の代わりに「ディスコダンス」で一日を始めませんか? 15分間、音楽をかけながら、キッチンで思いっきり踊るのです。

瞑想、瞑想、瞑想。 好きな方法で。

起業家、スポーツ選手、芸能人など、あらゆる分野でトップを走る人たちが瞑想に励んでいることに、人々はしばしば驚き(そして苛立ち) ます。と言っても、必ずしもお経を唱えたり、お香を炊いたりしているわけではありません。20分程度、何らかの形で静かに座っていることが、多くのレジェンドたちの朝にとても重要な役割を担っているのです。ただし、瞑想には無数の意味があり、自分に合ったやり方を見つけることが、瞑想をうまく生活に取り入れるカギになります。深呼吸からボディスキャン、マントラ、目標を思い描く、昔ながらの空想にふける(真面目な話) など、自分の内面に集中する時間を取ることは、どんな形であれ、価値があることなのです。

リストを作り、剪定し、優先順位を付ける。

ここで、その日のToDoリストを最適化するためのちょっとしたコツをお教えしましょう。ルールその1は、リストを作ります。 簡単なことのように聞こえますが、1日の中で何をすべきかを考えるという行為は、あまりにも当たり前すぎて、頭の中で全てのボールをジャグリングし、皿を回転させ続けることができると思ってしまい、却っておろそかになってしまうことがあります。しかし、抱えている課題を紙に書き出すことで、ごちゃごちゃし過ぎている(そして正直なところ、しばしば誤りを犯しやすい) 頭の中からするべきことを取り出し、白黒をはっきりさせることができるのです。 そこで、次のステップに入ります。それが「枯れ木を“剪定” する」です。つまり、必要な場合には、仕事は他の人に任せ、不必要な活動は排除し、1日に達成できることを現実的に考えるということです。 失敗するよりも、成功するように仕向けることで、ポジティブな勢いが生まれます。そして最後に、優先順位をつけます。最も優先すること、次に優先すること、第3に優先することと順位を決め、それぞれにどれくらいの時間が必要かを簡単にまとめておくと、重要なことに集中できます。成功者からのちょっとしたヒントが、やりたくないことをまずやってみる、というものです。

そこで、モーニング ルーティン2022(2.0) の作成ガイドをご紹介します。時間がありませんか? それなら、信頼できるタグ・ホイヤーのストラップを身につけ、正しい進路を維持しましょう。タグ・ホイヤー コネクテッドのコレクションは、ワークアウトや瞑想の時間を計ったり、心拍数を測定して最適な有酸素トレーニングを行ったり、管理しやすいToDoリストを作成するようリマインドしてくれたりします。最後に、ひとりで寂しいと感じている方や、もう少しインスピレーションが必要だと思っている方のために、歴史に名を残す中で自らのモーニングルーティンを作り上げていったレジェンドたちをご紹介してこの記事を締めくくりたいと思います。スティーブ・ジョブズは毎朝、「もし今日が地球最後の日だとしたら、自分は違うことをするだろうか」というの哲学的な問いに思いを巡らせていました。オバマ元大統領は、どんなに忙しい日でも、まず有酸素運動とウェイトトレーニングで1日を始め、その後、娘さんたちと一緒に朝食をとるそうです。アリアナ・ハフィントンは、今でも1日の始まりにヨガと瞑想を日課にしています。また、ジェーン・オースティンは、朝起きたらすぐにピアノを弾き、家族と朝食をとり、それから執筆に取りかかったと言われます。 モーニングルーティンであなたはどう変わるでしょうか。