スポーツ タグ・ホイヤーがフォーミュラ1公式タイムキーパー (Official Timekeeper of Formula 1®) として華麗に復活

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超高速レースが展開されるフォーミュラ1(Formula 1®) の世界では、精度こそが命。タグ・ホイヤーは、現在、2025年シーズンから公式タイムキーパーとしての任務を担う準備を進めています。1992年から2003年までブランドが務めていた重要なポジションへの記念すべき復帰です。このカムバックはまた、画期的な技術とアイコニックなパートナーシップによって数十年にわたり築き上げられてきた、タグ・ホイヤーとモーターレーシングとの深い結びつきを再確認するものでもあります。

Centigraph HL205

モータースポーツにおけるタグ・ホイヤーの旅が始まりを告げたのは、近代的なエンジンが咆哮を放つはるか以前のことです。それは、1911年、ホイヤーが自動車や飛行機用に設計された高精度のダッシュボード用クロノグラフ「タイム・オブ・トリップ」を発表した時にまで遡ります。1930年代には、ホイヤーの画期的な「オータヴィア」ダッシュボードタイマーがレーサーやパイロットにとって欠かせないものとなり、タグ・ホイヤーが後に計時で圧倒的優位を築く舞台が整います。

転換期となったのが1960年代。タグ・ホイヤーは、フォーミュラ1(Formula 1®) マシンにロゴを飾った世界初の時計メーカーとなり、このパートナーシップが、タグ・ホイヤーがモータースポーツ界に永続的な影響力を及ぼす基盤となりました。このパイオニア精神は、1971年に発表された、ル・マン・センチグラフに結実します。この計時システムは、1000分の1秒単位という驚異的な精度で計時を記録できるほど高度を極め、これが提供されたフェラーリ チームにとってはレース戦略を瞬時に判断するのに役立つ、それまでのやり方を一変させる画期的なイノベーションとなったのです。

Jean Campiche in Monaco in 1974

最高峰の計時で紡いだヘリテージ

タグ・ホイヤーのフォーミュラ1(Formula 1®) での存在感は、1971年には象徴的なステータスにまで達しました。それは、同年に公開された映画『栄光のル・マン』でスティーブ・マックイーンが演じる主人公が画期的なタグ・ホイヤー モナコ クロノグラフを身に着けたことにも後押しされました。さらに1970年代のタグ・ホイヤーとフェラーリのパートナーシップにより、伝説的なドライバーたちが精度と卓越性の象徴としてタグ・ホイヤーのタイムピースを愛用し、モーターレーシングにこれまでにないレベルの洗練をもたらしたのです。

テクノロジーがどんなに進化しようと、モータースポーツに対するタグ・ホイヤーのコミットメントが揺らぐことはありませんでした。1980年代の電子計時システムの導入がレースのモニタリングに革命を起こし、比類のない精度での計時を可能にします。モータースポーツにおいて不可欠なものになるであろう革新的な計時ソリューションの開発を主導し、この移行のキーパーソンとなったのがジャン・カンピチェでした。

フォーミュラ1公式タイムキーパー:1992年 - 2003年

1992年から2003年まで、タグ・ホイヤーはフォーミュラ1(Formula 1®) の公式タイムキーパーを務め、175戦を超えるGPで計時を行いました。その間、タイムに異議が唱えられたことは一度もありません。その高い精度と信頼性が見事に証明されたのです。この時代、タグ・ホイヤーは、自動的にマシンを識別し、ラップタイムを記録するトランスポンダーシステムを初めとする先進の計時技術を導入し、モータースポーツ界に新たな基準を打ち立てました。

  • The Heuer Chronograph, Ref. 11.401

過去から現在へ:タグ・ホイヤーのF1ルネサンス

話を21世紀にまで進めましょう。タグ・ホイヤーとF1との関係は新たな時代を迎えます。オラクル・レッドブル・レーシングといったチームとの協力関係には、タグ・ホイヤーの適応力と革新性が示されています。タグ・ホイヤーがチームの主要スポンサーとなり、マックス・フェルスタッペンの数々の記録を塗り替えてきたパフォーマンスなど、モータースポーツの最もスリリングな瞬間を記録に収めてきました。

イノベーションの未来

タグ・ホイヤーが公式計時を再び担当することにより、精度のレガシーとテクノロジーへの前向き思考のアプローチがF1にもたらされます。1916年に発表されたストップウォッチ「マイクログラフ」から現代の先進技術に至るまで、イノベーションの華麗な歴史を誇るタグ・ホイヤーは、フォーミュラ1(Formula 1®) の精度と興奮をさらに高める立場にいます。タグ・ホイヤーのヘリテージを祝う今回の公式タイムキーパーへの復帰は、モータースポーツ計時の卓越性における新たな時代の到来を告げるものです。