時計 タイムゾーンを縦横に越えて:GMTウォッチを極める
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GMT (Greenwich Mean Time:グリニッジ標準時) ウォッチのコンセプトは、複数のタイムゾーンの時間を知るための信頼性の高いツールを必要としていたパイロットや頻繁に旅行する人々のニーズに応える形で、20世紀半ばに登場しました。GMTウォッチの特徴としては、時針と24時間ベゼルが追加されることで、もうひとつ別の時間帯の時間を簡単に知ることができる点が挙げられます。私たちが暮らす世界の相互のつながりが高まることに後押しされたこのイノベーションが、時計製造業界に大きな飛躍をもたらします。
タグ・ホイヤーのデュアルタイムゾーンへの進出
タグ・ホイヤーは1960年代に、オータヴィアGMTでデュアルタイムゾーンの分野に参入します。当時ブランドを率いていた明確なビジョンを持ったリーダー、ジャック・ホイヤーは、世界中を飛び回るレーシングカードライバーとそのチームのニーズに応えるため、このモデルを製作したのです。このGMTウォッチに、モータースポーツファンと高精度時計愛好家との双方にアピールする魅力があるのではないかと考えたジャックは、スイス人レーシングドライバー、ジョー・シフェールのスポンサーとなります。こうしてシフェールがホイヤーブランドを象徴するアンバサダーとなったのです。サーキットでのシフェールの活躍は、ホイヤー オータヴィアGMTがモータースポーツというハイオクな世界における精度と信頼性のシンボルとして確固たる地位を築くのに貢献しました。
タグ・ホイヤー アクアレーサー:モダンな異端児
日付を現在まで早送りさせます。GMTの分野における、タグ・ホイヤーのたゆまぬ革新の証となる最新作がタグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル300 GMT。2024年、タグ・ホイヤーは「Above Below Beyond」キャンペーンのもと、2つの新しいGMTモデルを発表しました。今を生きる冒険家たちのために開発されたこの2モデルは、ケース径42mm、ハイエンド ムーブメント、キャリバーTH31-03を搭載、夜光塗料を塗布したGMT針が引き立てる印象的な波模様のダイヤル (一方はブルー、もう一方はグリーン) が自慢。シグネチャーのバイカラーが目を引く12角形セラミック製ベゼルが、機能性と魅力ある外観の両方を高め、今を冒険的に生きる人々に愛用されています。
手首に巻かれた旅心
現代の冒険家たちも、タグ・ホイヤーのアクアレーサー GMTウォッチを信頼し続けています。堅牢なデザインと印象的な機能性を備えた新作モデル、アクアレーサー プロフェッショナル300 GMTは、深海でのダイビングであろうと、高地での探検であろうと、どんなに過酷な状況にも耐えられるよう作り込まれています。洗練されたデザインとキャリバーTH31-03ムーブメントの組み合わせが、こうしたタイムピースが、スタイリッシュであると同時に信頼性の高いものであることを約束しています。
なぜなら、探検に立ち向かえる自由、タイムゾーンを越えてつながり続ける能力、そして技術的に卓越した時計だからこそ醸し出されるエレガンス、といったものこそが究極的にGMTウォッチを象徴するものだからなのです。