時計 タグ・ホイヤー モナコ ガルフの伝説

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2つのブランド、レーシングドライバー、映画スターが、新作「タグ・ホイヤー モナコ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ ガルフエディション」にどのようなインスピレーションを与えたのでしょうか。

タグ・ホイヤー モナコ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ ガルフエディション(CBL2115.FC6494)

1960年代から70年代にかけてのル・マンのピットレーンはどんな様子だったのでしょうか。目にするものと言えば、ドタバタしているガレージでメカニックたちが忙しそうに作業している姿でした。耳にするものと言えば、重厚で生々しいエンジン音で、耳鳴りがしました。鼻につくものと言えば、燃料の匂いと、成功や失敗の香りが混ざり合って、パドックに漂っていました。そして、目に飛び込んできたのが、ガルフ ブランドのいつまでも変わらない鮮やかなブルーとビビッドなオレンジのカラーリング。このカラーリングが、ガルフがスポンサーを務めていたチームを飾っていたのです。この熱気と根性と栄光の坩堝の中で、「モナコ ガルフ」の物語が生まれたのです。

1967年のル・マン24時間レース。ガルフの有名なオレンジとブルーのカラーリングを世界で初めて採用したマシン「ガルフ ミラージュM1」。伝説のフォードGT40をベースに開発された、RofGoコレクションの一台。この「クーペ」バージョンは、独特な細いフロントガラスと、より軽量で空力特性に優れたシャシーが特徴です。

スターの揃い踏み

このレーシングの黄金期、ガルフのメインパートナーが、JWオートモーティブ・エンジニアリングでした。両社が力を合わせたことで、耐久レースの歴史に忘れられない足跡を残すことになります。彼らのドライバーの中に、ジョー・シフェールというよく知られた名前があったことを覚えていらっしゃるかもしれません。あの誰もが知る名車、ポルシェ917を駆った有名なスイス人パイロットです。絶頂期の頃のシフェールは、ホイヤー ブランドと親交がありました。彼は最初のアンバサダーの一人でした。ル・マンで走っていないときに、シフェールは、映画『栄光のル・マン』に主演したスティーブ・マックイーンのコーチ兼アドバイザーを務めたのです。こうして、ガルフ、タグ・ホイヤー、ポルシェのつながりが初めて生まれます。全てのスターの顔が揃ったのです。文字通り。ガルフのシグネチャーカラーをまとったポルシェ917。ステアリングを握るのはジョー・シフェール。大画面で「モナコ」を装着してポルシェ917を運転するスティーブ・マックイーンを指導するジョー・シフェール。この驚くべき連鎖によって、「モナコ」が伝説のタイムピースとなったのです。ただ一つ足りなかったのは、こうしたスターが一堂に会したことを記念する時計がなかったことでした。

タグ・ホイヤー モナコ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ ガルフエディション(CBL2115.FC6494)

新たなスター誕生

そして時は流れて2007年。パートナーとの記念すべきつながりへのオマージュを込めて、タグ・ホイヤーは、ガルフカラーを使った「モナコ」エディションを製作します。以来、このスペシャルコレクションの全てのタイムピースが大成功を収めてきました。インスピレーションの源にふさわしいコレクターズアイテムとして。

蘇るレジェンド

歴史がレジェンドたちの祭典であることはよくある話です。だからこそ、タグ・ホイヤーとガルフは、第13回グランプリ・ドゥ・モナコ・ヒストリックを記念して、タグ・ホイヤー モナコ ガルフ スペシャルエディションを発表したのです。そうです、伝説を蘇らせたのです。グランプリ・ドゥ・モナコ・ヒストリックと新しいタグ・ホイヤー モナコ ガルフは、レース界の最高の組み合わせです。この歴史的なグランプリと同様、モナコ ガルフの物語もモータースポーツへの激しい情熱から始まりました。このイベントと同様、モナコ ガルフも様々なレーシング時代へのオマージュとなっています。グランプリ・ドゥ・モナコ・ヒストリック 2022の公式スポンサー兼公式タイムキーパーとして、タグ・ホイヤーは、今がこのアイコンを復活させる絶好の機会であると確信しています。

タグ・ホイヤー モナコ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ ガルフエディション(CBL2115.FC6494)

真のレーシングファンのためにデザイン

タグ・ホイヤー モナコ ガルフは、自社製ムーブメント「ホイヤー02」を今回初めて搭載しています。このウォッチは、洗練された魅力とスポーティさを併せ持つデザイン要素が自慢。特に2枚のプレートで構成されるダイヤルは、コーナーがオパリン仕上げ、センターがサテンスムース仕上げで、ガルフのアイコニックなパレットに遊び心を加えています。3時位置の30分計にはガルフカラーを配し、ダイヤル上のガルフロゴは鮮やかなホワイトとなっています。また、ダイヤルにはガルフを象徴する洗練されたストライプも走っています。このスペシャルエディションの最も目を引くアクセントとなっているのが、ポリッシュ仕上げとロジウムプレートであしらった数字の「60」。これは、ポルシェ・ガルフ レーシングカーのボンネットに付いていた番号に因んでいます。

ガルフオレンジの刻印が施されたケースバックからは、振動子やコラムホイールを見ることができます。また、パンチング加工を施したカーフスキンのブレスレットもあり、ガルフのシグネチャーであるブルーにオレンジのライニングが施されています。モータースポーツのデザイン遺産にインスパイアされたこうしたディテールが、タグ・ホイヤー モナコ ガルフを真のレーシングファンのためのウォッチに仕上げています。

1960年代から70年代のル・マンのピットレーンに戻ることはできませんが、このウォッチを手にすることで、スターダム、命知らず、そして豊かなモーターレーシングの伝統をにじませるコレクターズアイテムを所有することになるのです。

タグ・ホイヤー モナコ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ ガルフエディション(CBL2115.FC6494)

究極のコレクターズガイド

モナコ ガルフ シリーズを構成するウォッチにまつわるストーリーは、こちらからご覧頂けます。どんなウォッチにも、伝えるべき物語があります。