スポーツ あらゆる面で期待に応えるFlyingNikka
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待ち望んでいたインタビューです。まず、数ヶ月前にFlyingNikka チームのプロジェクトマネージャーであるアレッシオ・ラゼトと話し、2024年シーズンのチーム目標を共有してもらいました。その後、チームのキャプテンでありヘルムスマン (操舵手) でもあるロベルト・ラコルテに会い、数ヶ月に及ぶ地中海でのレースを終えた後の最新情報を入手することができました。世界最先端のフォイリングヨットは、その評判に見事に応える活躍を見せてくれています。
勝利の方程式
「今シーズンは私たちにとって極めて重要なシーズンでした」とラコルテは話し始めました。「ヨットの性能を向上させるために冬休みに私たちが行ったこと全てが効果を発揮しました。設計チームからテクニシャン、クルーに至るまで、プロジェクトに携わった全ての人たちのひたむきな取り組みが実を結んだ証となったのです」
主要な成果として挙げられるのが、離艇するのに必要な風速が、昨シーズンの9.5ノット(時速17.5 km) から8.5ノット(時速15.5 km) となった点です。「これはより機敏に動けるようになったことを意味し、今シーズンの最も重要な改善点になります」とラコルテは興奮気味に話します。
今シーズンのもうひとつの大きな意味を持つ進歩であり挑戦となったのが、レースが長時間続くナイトセーリングを初めとして、あらゆるコンディションでヨットの性能を維持することでした。「水平線や周囲がよく見えない中で、特に日中のようにボートの性能を最大限に引き出し、35~40ノット (時速64~74 km) で航行するのは困難を極めます。ナイトナビゲーションは、今シーズンの最も大きな課題でした。私たちが取り組む必要のあるセーリングの新しい側面です」。
しかし、それがクルーにとっての新たな地平を拓くものとなりました。「これが、さらに前進し、新しい技術を探求し、様々な風のコンディション、そしてより重要な要素ですが、異なる波のコンディションの中で、改めて自分たちの限界に挑戦するためのもうひとつの理由となっています」とラコルテは言います。
そしてキャプテンは、これを達成するために一丸となって取り組むチームがあることを知っています。「チームワークが全てです。チームは、様々な部門からのスタッフで構成され、広範囲にわたって協力し合っています。私は、多くの人々が関わるこの種のプロジェクトを特に楽しいと感じます。ヒューマンファクターが重要です」
タイミングと精度
彼らに共通するミッションは「自らの限界とボートの限界に挑戦」といたってシンプル。「限界はタイミングと精度と密接に結びついています」とラコルテは続けます。
「FlyingNikka は、時計のムーブメントと同様、勝利を手にし、記録を達成するために、数多くの要素が密接にリンクし、極めて高い精度で機能するよう組み立てられています。これが、タグ・ホイヤーとのパートナーシップが自然の流れであり、当然なものである理由のひとつです。例えば、私たちはフランスのモンテカルロからイタリアのポルト・チェルボまでのルートでの重要な記録の達成に挑戦しています。この挑戦では、天候と波の予報をもとに、ボートの性能を最大限に発揮できるベストなタイミングを判断しなければなりません。タイミングが非常に重要なので、タグ・ホイヤーがついていてくれるのは頼もしい限りです。私が頼りにしている相互協力はまだ始まったばかりです」。
ラコルテがタグ・ホイヤーのタイムピースを決して手放さないのは事実です。「あらゆるトレーニングでTAG Heuer Connectedを使用し、全てのデータを記録し、それが大いに役立っています」。また、ヨット上では、他のチームメンバーと同様、ダイビングやアウトドアでのアクティビティに最適な万能スポーツウォッチ、タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル300を誇らしげに着用していると言います。
新たな野望
FlyingNikka の次なるビッグステップは? ヨットの夜間性能を向上させるだけでなく、チームはモンテカルロ-ポルト・チェルボ間の横断スピード記録を更新することも目指しています。「私たちにはそれが可能です」とラコルテは言います。「あとは、に出航するための最適なタイミングを見つける必要があるだけです」 言うまでもなく、タグ・ホイヤーがチームのこの記録への挑戦をサポートすることになります。「私たちは全く新しいセーリング方法を導入することで、この世界で新しい分野を開拓しています。タグ・ホイヤーとFlyingNikkavが、私たちを前に進める共通のビジョンと最先端技術によって結ばれた、想いを分かち合う旅を始めたばかりなのだと考えています」とラコルテは締めくくりました。FlyingNikka が常に最先端を行くという理念のもと、テクノロジーの限界を押し広げ続けているからこそ、同じビジョンを共有するタグ・ホイヤーとのパートナーシップが結実し、これからも続いていくのです。