ポッドキャスト A Matter of Time ポッドキャスト、シーズン1、パート2:カレラの進化

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モータースポーツの黄金時代を謳歌し、イノベーションのシンボルとなったカレラ。どのようにして最も切望されるウォッチコレクションになったのかをご紹介します。タグ・ホイヤーが贈る新しいポッドキャストシリーズ「A Matter of Time」をどうぞお楽しみください。

全てのアイコニックなウォッチには、タイムレスなストーリーがあります タグ・ホイヤーが贈る新しいポッドキャストシリーズ「A Matter of Time」へようこそ。タグ・ホイヤーのヘリテージ・ディレクター、ニコラス・ビュビックをホストに迎え、アーカイブを探りながら、タグ・ホイヤーのタイムピースにまつわる知られざるストーリーや、こうした時計が、時代の流れの中で、ウォッチメイキング、スポーツ、ポップカルチャーなどにどのような影響を与えてきたかをご紹介していきます。記念すべきシーズン1では、今年60回目の誕生日を迎えるタグ・ホイヤー カレラの不朽のレガシーに迫ります。このタイムマシンに乗り込んで、レーシングドライバー、映画スター、ミュージシャン、そしてウォッチコレクターたちの想像力をかき立てたウォッチ コレクションをご堪能ください。あ、それから、このポッドキャストのエピソードを聞き洩らさないためにも、A Matter of Time のサブスクもお忘れなく。

ポッドキャストは主なプラットフォームでご視聴いただけます。

カレラ - 進化、革新、コラボレーションのストーリー

「A Matter of Time」シーズン1の後半では、前半に引き続き、ホイヤーとフェラーリの勝利のパートナーシップが結ばれた70年代から現在まで、信じられないような彼らの50年の歴史をニコラスが語ります。1990年代から2000年代を通したカレラの進化、2010年代の革新的再解釈モデル、そして2021年に結ばれた素晴らしいコラボレーションをご覧ください。

エピソード5 - 1970年代:フェラーリとともにモータースポーツを制覇

今回は、1970年代にホイヤーとモータースポーツの関係がどのようにして結ばれたのかを見ていきましょう。ホイヤーをモーターレーシングの世界の中心に位置づけ、ゴールド製1158 CHN カレラを成功のシンボルにならしめたのは、フェラーリとの驚くべき契約でした。

エピソード5の抜粋:当時、ソリッドゴールド製のRef. 1158が、最も成功を収めているレーシングドライバーの代名詞となりました。もともと1970年にスイス証券取引所上場を記念して作られたこのモデルは、当初、ブランドが制作した最も格調の高いウォッチとされていました。ステンレススティール製のモデルよりはるかに高価な、ブランドに最も関わりの深い人々だけが身に着けるモデルでした。ジャックがこのモデルを、クレイ・レガツォーニ、ニキ・ラウダ、マウロ・フォルギエリ、エンツォ・フェラーリ、ルカ・ディ・モンテゼーモロといった面々に贈呈し始めると、パドックを歩く誰もが、新しいレーシングカー「312」でついに再びレースを走ることになるフェラーリが、この神聖なウォッチを携えているところを目にすることになったのです。

  • ホイヤー カレラ Ref. 1153(1972年頃)

エピソード6 - 1985~1990年代 カレラの再来

ブランドにとって挑戦となった時期へとタイムスリップしましょう。ジャックホイヤーがファミリービジネスから離れ、タグ・ホイヤーを生み出した時期です。それから10年後、ブランドのアイデンティティを強化したいという思いから、1996年モンツァ グランプリにて、カレラ、そしてジャックの両方を復活させることになります。

エピソード6の抜粋:1970年代および1980年代は、スイスの時計産業が多くの混乱を抱えた時代でした。1969年にクォーツウォッチが登場した当初、スイスはこの新しい革新に否定的な態度をとりました。しかしすぐにクォーツの製造は拡大し、この新しい電動式ムーブメントのがもつ精度と堅牢性が認められます。機械式時計製造は窮地に立たされました。当時、ストップウォッチが利益の70~80%を占めていたタグ・ホイヤーにとって、これはかなりの圧力となりました。そして、安価なクォーツウォッチと競争することになったタグ・ホイヤーの新しい自動巻クロノグラフムーブメントは、厳しい状況に陥ります。1982年までには、ジャックと経営陣は苦しい立場に追い込まれていました。

エピソード7 - 2008~2012年:ラグジュアリーの世界へ

1990年代に手の届くウォッチメーカーだったタグ・ホイヤーが、2000年代初期にLVMH傘下のハイエンドブランドとなるまでの軌跡をご紹介します。中心にあるのは、カレラ、そしてモナコ V4。タグ・ホイヤーの革新とラグジュアリーの柱となるモデルです。

エピソード7の抜粋:1990年代を通して手の届きやすい高級スイスウォッチとして確立されてきたブランドは、LVMHの傘下へ入ります。新たなCEOはブランドの今後について、スイスのウォッチメイキング界の上級ブランドとして歩ませたいと強く願っていました。そして壮大な調査と開発が実施され、その願いが実現すると同時に、時計業界の大きな躍進をもたらしました。

エピソード8 - 2021年 タグ・ホイヤー × ポルシェ - 革新が生んだコラボレーション

ポルシェとタグ・ホイヤーの特別な関係、そして、2021年に結ばれたオフィシャルパートナーシップを見ていきましょう。それぞれが「カレラ」という名を中心に持っていることは偶然であっても、両者が同じくする技術と革新への情熱こそが、このコラボレーションを運命づけたのです。

エピソード8の抜粋:このコラボレーションが2021年まで実現していなかったということが、信じられないほどです。多くの人が、この関係は何十年も続いているかのように感じています。ある意味、実現していたのです。何十年も前に。何世紀も前、かもしれません。ふたつのブランドが生まれた時を振り返ってみましょう。まだ20代の若き創設者は、技術に心震わせ、革新に心震わせて、それぞれの分野での最高のパフォーマンスを実現することのみを見据えていました。1860年にエドアルド・ホイヤーは自身の名を冠したブランドを立ち上げ、フェルディナンド・ポルシェは20代後半の時に、後に有名になるスポーツカー メーカーを創設します。ふたつのブランドを前進させてきたのは、若き起業家のエネルギーでした。カレラと911を並べてみると、面白いことが見えてきます。それぞれが、スポーツカー、そしてクロノグラフウォッチという世界で、アーキタイプとなっているのです。そして、ふたつのブランドがそれぞれの道のりをたどり「カレラ」という名にたどり着いた事実は驚くべきものです。もちろん、その語源は同じです。このシーズンの最初のエピソードに登場した、1950年~1954年までメキシコで開催され、人とマシンの究極のテストとされた、カレラ・パナメリカーナです。

エピソード9 - 2023年 新たな章の始まり

Watches & Wonders Geneva 2023から中継でお届け。ニコラスが、タグ・ホイヤーの最新のカレラ、タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフとタグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ トゥールビヨンの裏にある革命的思考を探ります。スイスのウォッチブランドであるタグ・ホイヤーが、カレラのストーリーにどんな素敵な新しい章を書き足すのか、ご覧ください。

「A Matter of Time」のシーズン2をお楽しみに。もうひとつのアイコニックなタグ・ホイヤー コレクション、モナコのレガシーを紐解きます。ポッドキャストの購読はこちらから