ライフスタイル ケープタウンの意外な楽しみ方

3分

新しい旅先の過ごし方を提案するシリーズへようこそ。

ケープタウンは、まばゆいばかりの魅力的な土地であることはよく知られていますが、この南アフリカ最古の都市(そしてこの国の3つの首都のうちの1つ) の奥深くには、見つけられるのを待っている魅力が潜んでいます。多彩な文化と歴史の交差点に位置するケープタウンはまた、料理、芸術、コミュニティが混在する混沌とした街でもあります。そこは、伝統と革新が共に育つ場所。その一例が、モーターレーシングの伝統と最先端技術を融合させた電気だけを使ったモータースポーツ「フォーミュラE」の開催地となったことです。旅行の計画は私たちに任せて、この記事を読みながら、ケープタウンの気取らない活気に満ちたシーンにゆったりと身を任せてみてください。

ツァイツ・アフリカ現代美術館の天窓 マイケル・ロウ

アフリカのあらゆる場所から集められたアート

その土地を理解するには、その土地のアートをじっくり楽しむのが最適な方法です。そこで訪れたいのが、アフリカ最大の現代アート美術館「ツァイツ・アフリカ現代美術館」。ケープタウンを越え、アフリカ大陸全土から集まったアーティストたちの目を通して表現された彼らの帰属意識を探ってみてください。ここでの展示を見ることで、汎アフリカ的なアイデンティティ、ディアスポラの経験、アフリカとアジアの歴史的なつながりなどを探求する根源的な旅へと誘われます。

 

もっと生々しく、手の加えられていない体験をお望みなら、ウッドストックへ。地元の地域社会、絶滅危惧種の動物、社会的抗議運動などを描いた、ケープタウンの社会的・文化的問題と密接に結びつく活気あふれる都会的な壁画を見ることができます。

ケープタウンのハート "ビーズ"

モンキービズに一歩足を踏み入れると、まるで美術館に迷い込んだかのような錯覚を覚えます。ケープタウンにあるこの小さな店では、動物や人間の形をしたシュルレアリスムのビーズの人形が所狭しと棚に並んでいます。ただし、この色彩が弾ける店舗は、単に物を販売する場所という以上に重要な社会的使命に支えられています。つまり、全ての商品が地元の女性たちによる伝統的なビーズ細工で作られていることで、絶滅の危機に瀕しているビーズ細工に命を吹き込み、自分たちの仕事に誇りを持ちながら経済的に自立することを可能にしているのです。

 

追記:モンキービズに対して美術館のような印象を抱いたとしてもあながち間違いではありません。店内にある作品の中には、サザビーズを初め、世界の様々なギャラリーで展示・販売されているものもあるのです。

感性に挑戦

ブラックケールラテ、ルイボス、キャッサバ、プランテインビスケット… こうした独特のフレーバーのアイスクリームが並ぶのが「タピ タピ」。ここはアイスクリームショップの形をした教育的プロジェクトで、オブザーバトリー地区の多彩な顔を持つ通りにあります。微生物学者からアイスクリーム職人に転身したタピワ・グーザが立ち上げたこのプロジェクトは、彼自身のヘリテージを讃え、アフリカの味をより多くの人々に伝えるための手段でもあります。季節ごとにメニューを変え、いずれも少量生産のであるため、出会えるフレーバーは常に変化しています。そのため、オープンマインドで、自分の感性に挑戦しながらケープタウンならではのフレーバーを楽しんでください。

テーブルトップを制覇せよ

ケープタウンを見下ろすようにそびえ立つ「テーブル マウンテン」を見逃す心配はないはずです。2011年に新・世界七不思議 自然版のひとつに選ばれ、何千もの絶滅危惧植物が生息するこの山は、誰でも訪れることができます。ハイキングをして極めて珍しいルーイカット(野生の猫) に出くわしたり、ロープーウェイに乗って息を呑むような絶景を楽しんだりすることもできます。

例えこの山をすっぱりと包み込む雲の層「テーブルクロス」に遭遇しても、がっかりしないでください。地元の伝説によると、あなたは悪魔とヤン・ヴァン・ハンクスという名の元船長との喫煙コンテストに参加しているのだそうですよ。

旅を終える前に

V&Aウォーターフロント・ショッピングセンターにあるタグ・ホイヤーのブティックに立ち寄って、ケープタウンでの思い出をもう一つ増やしてみるのはいかがでしょうか。

タグ・ホイヤー ブティック – V&A ウォーターフロント・ショッピングセンター ショップ 6247