ポッドキャスト ポッドキャスト、シーズン2、エピソード1:アスリートのシドニー・マクラフリンと振り返る世界記録達成の瞬間

3分

アメリカ人アスリートのシドニー・マクラフリンが、400mハードルで52秒の壁を破った史上初の女性となった瞬間を振り返ります。

時間が止まってしまう瞬間があります。それは、自分の中に何か偉大なものが現れ出てくる瞬間。そして時の試練に耐える瞬間でもあります。The Edgeは、非凡な人々が、自らの全てを変えてしまったある瞬間にまつわる親密なストーリーを物語るトークシリーズ。世界記録、出会い、啓示、人生を変える決断。彼らはその瞬間を刻々と再現し、どうやってプレッシャー、恐怖、痛みを克服し、自分を限界に、エッジにまで追い込んでいったのかを語ってくれます。

今シーズン最初のゲストは、ハードル走者、スプリンター、世界記録保持者である、傑出したアスリート、シドニー・マクラフリン。彼女は400mハードルで52秒の壁を破った史上初の女性でもあります。そんなシドニーの記録破りの旅はまだ始まったばかりです。

英国版『GQ』のスタイル・ディレクターであるテオ・ヴァン・デン・ブローク氏がホストを務める今回のエピソードでは、アメリカ人ハードル走者でありスプリンターでもある、シドニー・マクラフリンに、障害を克服し、世界記録を達成することについて話を聞きます。シドニーは昨年、400mハードルにおいて自身が持つ世界記録を塗り替えました。トラックレース史上有数のスリリングなレース展開となった東京オリンピックの女子400mハードル決勝で51秒46の世界新記録を樹立したのです。

ポッドキャストが利用できるお使いのツールで「The Edge TAG Heuer」と検索し、フルエピソードをお楽しみください。

 

 

ポッドキャストの目的、それは、リスナーの自分の限界を取り払うために、後押しとなること。

注目! 時間がありませんか。

それなら、スタートラインに立ち、アドレナリンが湧き出るような気分が味わえるダイジェスト版をご紹介しましょう。そして、ポッドキャストに登録するのをお忘れなく。後でエピソード全体を聴くことができます。「The Edge by TAG Heuer」のシリーズでは、可能性の限界で活躍している非凡な人々とのトークを繰り広げます。レースに参加することとそのレースで勝利を手にすることとの紙一重の違い、そして、“エッジ” (私たちを勝利に導くもの) とは何なのか、それを超越するには何が必要かを追求していくシリーズです。

陶酔感に包まれた瞬間

[世界記録更新のレースについて] 本当に満ち足りた気持ちになり、スターターピストルが鳴り、自分の身体のことさえ意識せず、何も感じていなかったことだけは覚えています。自分が走っているのを、どこか別のところで見ているような気がしていました。とても開放感があり、ある種の陶酔感にも似ていました。そんな感覚になったは、後にも先にもあのレースだけでしたね。

壁を破る

[世界記録を破った瞬間] ゴールして最初に頭に浮かんだのは、”Oh, my gosh!”(どうしよう、大変なことになったわ) でした。ゴールラインを越えたときにはもう記録を更新したことは分かっていました。実際、最後の50メートルは、”51秒台になってくれ!” と叫びながら走っていましたから。前人未踏のことでしたからね。

ゴールラインを越えて

どれだけ速く走れるようになったかを見るのは、とてもクールなことだと思います。誰も破ったことのない壁を破ったんですから。[記録というものは] こうやって更新され続けていくものなんだと思います。

SNSのハードルを乗り越える

これまで、自分のパフォーマンスに関する限り、SNSがネガティブな影響を及ぼし続けてきたので、距離を置くことを学んだと思います。最も恩恵を受けているのは、コミュニティです。友人や家族、一番身近な人たち。そして、本当に意味のある意見を持っている人たち。私にだって全くうまくいかないレースもあるからです。インターネット上の見知らぬ人々が私について悪く言っている意見に耳を傾ける必要はないですよね。私が耳を傾けたいのは、私を愛してくれて、好調のときも、不調のときも私を見守ってくれ、どんなことがあっても私の価値や性格を認めてくれている人たちの意見です。

何一つ変えるつもりはない

昨年の1月か2月頃だったと思うのですが、コーチから文字通り「君は51秒90以上の記録を出せるはずだ」というメッセージが届いたんです。だから、あのレースでその通りのタイムが出たなんて、全くもって驚くべきことでした。常に改善できる点はあるものですが、私はその結果にはとても満足しています。だから何一つ変えるつもりはありません。