スポーツ 目もくらむような高さの絶壁から飛び込むクリフダイビングとは

「クリフダイビング」は、地球上で最も古くから行われているスポーツのひとつで、高飛び込みの“エクストリーム版”とも言うべきものですが、そもそも何をするスポーツなのでしょうか？ ヒントはその名前にあります。自然の地形を利用して、広く深い水域を見下ろす高さのある断崖や絶壁などから様々なスタイルで飛び込む熟練の技を競うスポーツです。 もちろん、岩などの障害物がない深い着水地点が求められることは言うまでもありません。

クリフダイビングの魅力は、発祥の地と言われるマウイ島に留まることなく広まり、メキシコ南部のマヤ文化では、重要な役割を担っていました。ラ・ケブラーダは、古代からクリフダイビングのスポットとして有名でしたが、今もそれは変わりません。

現在では「世界高飛び込み連盟」(WHDF：本部はタグ・ホイヤーの本拠地であるスイス) が統括する組織的な国際スポーツとなっており、オリンピックの飛び込みと同様の資格や審査システムが確立された、例年の世界選手権を初めとする様々な大会が開催されています。.

1968年に放映されたテレビ番組「ワイド・ワールド・オブ・スポーツ」の中で、メキシコのアカプルコにおいて開催された国際クリフダイビング選手権大会が紹介されてから、このスポーツの人気が急上昇しました。1996年にはWHDFが設立され、大会の開催やオリンピック委員会との連携、普及活動などを行っています。現在では、アマチュアからプロのクリフダイバーまでが、次のスリルと究極のダイビングスポットを求めて世界中を飛び回っています。人気のスポットは、スイスの氷のように冷たい天然のプールから、ジャマイカのターコイズブルーの海まで多彩。しかし、エキゾチックなダイビングスポットは、空中から自然のままの海に高速で急落下するという、アドレナリンがほとばしるケーキの飾り物に過ぎません。

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