サヴォワールフェール Collected, Vol. 2、パート2
ニック・ゲートハウス＆アルノ・ハスリンガー
10分
アルノ・ハスリンガー ホイヤー クロノグラフとモータースポーツ 撮影：クレメンス・コイス
The Edge： ハスリンガー コレクションについてお話しいただきましょう。今年はちょうど、コレクションが出展されてから10年になります。このコレクションをご存知ない読者の方には、これから聞く話はとんでもなくクレイジーに思えるかもしれませんね。アルノは、何年もかけて非常に素晴らしいコレクションを増やし、十分なリサーチをし、その時計たちについての本まで出版しました。そしてなんと…、すべてをオークションに出してしまったのす。 どのように手放されたのですか？ どうして手放そうと思ったのでしょうか？
アルノ： 時計はすべて、銀行の金庫に預けていました。10年に及ぶ収集の後、それらを全部目の前に並べて、さあ、この時計たちをどうしたらいい？と考えました。そして、手放すべきだと思ったのです。新しい物を入手すべきだ。循環するような感じでなくてはならないと。
ウィーンでウォッチスペシャリストとして働いていた時、僕の所に時計を査定に持ってくる人がいました。家をオークションに出す際にやるような査定です。ある日、一日査定をしたあと、その日の夜に僕はビールを飲んで、父に電話をした。「驚かないでくれよ、コレクションを売ろうと思うんだ」。父は理由を知りたがった。僕は、こう答えました。「前に進むための新しいものが欲しいんだ。何かにしがみついていると、いつも同じことしかできなくなるから」。
ホイヤーは翌年に150周年を迎えるタイミングでした。僕は、「これは素晴らしいストーリーになるぞ」と考えたのです。そしてそうなった！ 世界中を回り、ヴィンテージカーのオークションやウォッチの展示会で時計を見せました。パリ、モナコ、グッドウッド、香港、ニューヨーク、そしてついにオークションの地であるロンドンへとたどり着いたのです。
夢のようでした。車と時計という僕の二つの情熱が、ホイヤー コレクションで一つになった。そして、モータースポーツとの素晴らしい絆をもつこのブランドによって、車のコレクターやレーシングカーのコレクターをも惹きつけることができた。ホイヤーというブランドは、モーターレースと強いつながりのある歴史をもつ、数少ないブランドの一つなのです。こうしたストーリーに興味を抱く人がどんどん増えていき、その1年を通して素晴らしい友情もたくさん生まれた。楽しい年でした。何かを「失う」ような感覚はなく、反対に素晴らしい経験ばかりでした。
ニック：アルノ、質問してもいいかな。明らかにホイヤー コレクター市場に大きなインパクトを与えたそのプロセスの、どの時点でオークションが成功すると気がついたんだい？ 世界中を回っている間？ オークションの日、それともオークションが終るまで定かではなかった？
アルノ： オークションが終わるまでわからなかったよ。僕は帳簿を見ることを許されていなかったのでね。ポールに、オークション側に座っていてはいけないと言われたんだ。だから、僕は完全に蚊帳の外だった。聴衆がたくさんいることは見てわかったけれど、それ以上のことは知りえなかった。おもしろいことに、一番最初に売りに出された時計、このオータヴィアは、最低価格に届かなかったので、売れなかったのです。だから、この時計はあの会場にあったものなんですよ。競売人は切り替えが早く、非常にスマートな人でした。すぐに次の時計のオークションに入ってしまった。でも、もし81本すべてがまったく売れなかったらどうしようかという思いがよぎりました。
ニック：時計コレクターとしてそのオークションを見ていたのを覚えているよ。 オークションが進むにつれて、非常に良く買い手がついていって、そして、私は君を恨んでたよ。「ああ、もう私が気に入っている時計が値上がりしすぎて買えない」ってね。一方で、私は彼が何てことを成し遂げたのかと考えていました。アルノのやつめ！
でも、一周回ってこう考えるようになりました。美しい歴史的なピースを所有すること、そしてこの趣味を通して人と出会うことの他に、一番この趣味で報われることは、サポートや賞賛を目の当たりにすることだと。ジャック・ホイヤーの例で言うと、彼の偉業は誰からも称えられている。ファクトリーで彼に出会えた時は、本当に素晴らしかった。コレクターがたくさんいる部屋に彼が入って来たんです。恐らくそんなこと初めてだったんでしょうね。あれだけの人が彼に押し寄せて、その偉業に称賛を贈っていました。本当に感動的なひと時でした。人生でも最も素晴らしい出来事の一つです。僕にとって、そのストーリーにほんの少し登場することができたことは素晴らしいことです。そして、これこそが重要な点の一つなんです。ウォッチのコレクションは、単に集めることを楽しむのではなく、そこにかける情熱や、そこにある歴史に重点があるんです。
88歳の誕生日にタグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ ジャック・ホイヤー バースデーリミテッドエディションを着用するジャック・ホイヤー (CBN2041.FC8306)
The Edge：その時のジャック・ホイヤーの言葉や、出会いの詳細などについてお話しいただけますか？
ニック： 僕ははジャック、そして時計を壊した時に直してくれるニックというロンドンのコレクター仲間と一緒にいたのを覚えています。僕たちは、ジャック・ホイヤーとコーヒールームに行きました。彼は本当に親しみやすい男でしたよ！ 嬉しそうに歴史を語ってくれました。少し感慨深そうに。そして、 僕は普通こんなことは聞かないんですが、あまりに素晴らしいひと時だったので尋ねました。「一緒に写真を撮ってもらってもいいですか？」と。するとジャックは、自分と写真を撮りたいという人がいることに驚いたような顔をしていましたよ。そういった点も彼の魅力だと思います。人々が自分の成し遂げたことや築いてきた歴史に称賛を贈っているということに、まるで驚いているようだったんです。本当に謙虚な人物であるということを知って、僕は嬉しくなりました。
アルノ： ジャックとの素晴らしい時間や出会いはたくさん覚えています。その時のことをよく思い出します。それから、ジャン・クリストフ・ババンと過ごした時間や、その時代のタグ・ホイヤー チームのことなんかも。そして今はキャサリンのことも。素晴らしい仕事を成し遂げてくれましたからね。彼女は、イベントに特別な絆を与えてくれる人物として私が思いつく中で最高のホストです。
ニック：キャサリンは素晴らしいホストだ。ブランドにとって重要な人材です。そして絆と言えば、14歳の時に父からホイヤーの時計を譲り受けたことを思い出します。おもしろいでしょう。当時は僕も父も、今後の僕の人生にこんなにも喜びを与えてくれることになるとは思ってもいなかったのですから。
The Edge： ホイヤーのどのモデルだったのですか？
ニック：父は、「オータヴィア 2446C GMT」を生涯身に着けていました。 父が着けるのはいつもその時計でした。 でも、父が僕にくれたのは「デイトナ」だった。それが僕にとって初めての本格的な機械式時計でした。
アルノ：それはいつだった？ 1976年にデイトナが発表された時に、お父さんが君にくれたのかい？
ニック： 僕の今の年齢がわかってしまうから、教えないよ！
1976年誕生のホイヤー デイトナ
The Edge： では、矢継ぎ早の質問タイムに移りましょう。お二人とも60年代と70年代のモデルに弱いですよね。一番お好きな年代はいつですか？ お好きな年があればボーナスポイントです。それでは、ニックから始めましょうか。
ニック： 僕からか。すぐに答えを出すのは苦手なんですよね。ホイヤーのウォッチに対する僕の問題は、非常に多くのモデルが好きだということなんですよ。
アルノ：突然に政治家みたいだね！
ニック：いやいや、本当に、いつもこんな質問をさるけれど、一番答えに迷うんですよね。何年経っても今だに。これに関しては、まだちゃんとした答えはありません。でも、60年代の「カレラ 2447SN」の透明感や美しいデザインは、本当に際立っていると思います。そして、それから70年代の「1158CHN」の歴史も…。でも、少し雰囲気の違う70年代のカラフルなタイムピースも。各年代に際立つピースがあると思っています。でも、その中から1番好きなものは選べないんです。本当に。
The Edge： アルノ、好きな年について少し詳しく話していただけますか？
アルノ：そうですね、70年代が好きです。
ニック：洋服からも分かるよ。
アルノ: ホイヤーがよりクリエイティブだった時期です。一般的にも70年代は60年代よりもクリエイティブな時期で、60年代は70年代に向けた進化とウォーミングアップの時期だった。70年代は、衝撃的で、パワフル、カラフル、そしてより大きなサイズが登場した時期でした。もっと自由があったのです。
ニック： おもしろいと思いませんか？ 今では普通となった非常に大きな腕時計のコンセプトを最初に取り入れたのは、オーデマ ピゲの「ロイヤル オーク」コレクションだと誰もが思っている。でも、70年代初期のモントリオールやオータヴィアを見ると、それらの方がずっと大きいんです！
アルノ： 本当にそうだ。
ニック： 時代を先取りしていたということ。とても興味深いですよね。
« 気に入ったもの、そして手の届く中で最高の状態のものを購入すること。質の良いものを買えば、売りたくなったときにいつでも売ることができ、他の物を買う資金となるからです。得をしようとしてはいけません。 »
ニック・ゲートハウス
アルノ： そして、カリキュレーター。カリキュレーターは素晴らしい時計です。最も長い間ホイヤーのポートフォリオにあった時計の一つです。70年代は、カラフルなモントリオール ブルーが印象的でした。それから、モナコの後継モデルであるシルバーストーン。端が丸みを帯びたデザインが素晴らしかった。まだテレビのようなスクエア型でしたが、丸みのあるエッジとカラフルなタイルが特徴的でした。エキゾチック オータヴィアもありました。そして、デイトナには一体型ブレスレットが付いていました。ホワイトの素晴らしいコルティナも…
ニック： 彼こそすぐにどんどん答えが出てきますね！
The Edge： そんなことないですよ。楽しんで聞いています。どんどん出てこなくたって楽しいですよ。
アルノ：コルティナは、ローマ数字のダイヤルを備えたホイヤー初の自動巻時計でした。僕にとっては、八角形のようなデザインと一体型ブレスレットのデザインが重要なポイントでした。その前の1974年には、オレンジのアクセントが添えられたブルーの3色バンドが付属した自動巻カレラが登場していました。ケースには、分厚いものとより薄いものがありました。薄いケースの1153カレラは、ブルーのダイヤルを備えていますが、ほとんど見つけることが出来ません。こんなのを探すといい。これはちょっとしたコレクターとしての秘訣です！ それから、ついにヴェローナに新しいクロノグラフのシリーズが誕生した。ヴェローナは、クラシックな50年代のデザインでしたが、70年代までに美しく生まれ変わりました。例えば、バイカラーがファッションステートメントになる前から、ヴェローナにはバイカラーが使用されていました。だからこれはジャック・ホイヤーが70年代にもたらしたもう一つの流行だと思っています。70年代は、とても、とてもクリエイティブでした。だから時計をファッションにリンクさせる必要があった。そしてレースとリンクさせる必要があった。ヴェローナやコルティナのような街と結び付ける必要があったのです。そういった文化があった。ジャックが時計に持ち込んだ、都会の文化です。そして、80年代初頭、オータヴィア100、オータヴィア バンド、オータヴィア グリーン ブラック ピューター、ゴールドプレートのオータヴィア、ブラックダイヤルのスキッパーなどの特別なモデルが登場します。 発表当初のカレラ スキッパーは、大きな話題となりました。しかし、今でも 低価格、または「大物」よりも低額で非常に興味深い時計を見つけることはできると思います。これは、ニック、君がさっき言っていたことだ。そして、それが若いコレクターやコレクターになったばかりの人にとって重要な点です。状態の良い、素晴らしい品物を手に入れるチャンスはあるんですから。または、3000ユーロくらいが現在のクロノグラフの最小構成価格だということを覚えておくといい。
アルノが言及したローマ数字の文字盤のコルティナ
ニック： それがホイヤーコレクションの素晴らしいところです。そうじゃありませんか？ たくさんの本当にレアなピースが非常に過小評価されていて、まだとてもお手頃なんです。
The Edge： それを次に聞こうと思っていたんですよ。仕事が早い！ 現在最も過小評価されていると思われるピースについて、そしてその理由について、というのが次の質問です。モデルを一つお選びいただけますか？
アルノ：そうですね、僕はコルティナですね。または、美しいブラックの文字盤のヴェローナか。
ニック：僕もハラマと言おうと思っていました！ヴェローナは長い間、その存在を無視されているように思えます。ヴェローナにはホイヤーの遺産のすべてが盛り込まれているんですよ。有名なモーターレースのサーキット名に由来する名前で、手首に良く馴染む。申し分ない状態のものを見つけるのはとても難しいのです。本当に過小評価されていると言える。だから僕はこれを選びます。
The Edge： コレクション初心者の方には格好のヒントですね。素材について伺いましょう。スティールやシルバーのトーンに惚れ込むコレクターは多くいます。しかし、お二人はゴールドへの愛着があるようですね。素材や色との関係についてお話しいただけますか？
ニック：おもしろいですね。僕はいつもスティール製か単色の時計を選ぶんです。バイカラーのものは手にしたことがない。僕のコレクションの95%以上はスティール、ホワイトゴールド、またはプラチナ製の時計です。今着けている1158CHNは、僕が所有している唯一のゴールドの時計です。僕にとってこの時計は、純粋に歴史やモーターレース、そしてドライバーとのコネクションなのです。その観点においてとても大切な時計です。ホイヤーの時計は特に、より硬く、より耐久性の高いメタルであることが重要だと思います。ファッションウォッチやジュエリーウォッチよりもそういった分野に入るでしょう。モーターレースと見比べる場合は、スティールやアルミニウム、そしてチタン製のマシンを思い浮かべます。こうしたレースとの繋がりが、僕のコレクションの素材を決めているんです。
アルノ： 70年代、ゴールドの時計はもっと一般的でした。マイク・ヘイルウッドやニキ・ラウダなどのワイルドなレーサーたちは皆、ゴールドの時計を身に着けていました。それから、ミニマリストの時期が始まります。 この時代は、ゴールドが少し忘れ去られるんですね。でも僕は、現在またゴールドの人気が戻って来ていると思っています。オークションのプロの目から見ると、ゴールドの時計は現在とても、とても、とても価値があると思います。素材としてのゴールドは、もう6～8年ほど人気が再燃しています。世間ではゴールドが売れているんです。人々はゴールドを信頼している。非常に確実な投資だと考えらているんですね。
ニック：新しいビットコインですね！
アルノ：ゴールドはとても着け心地が良いと思います。誤解しないでください。スティールは良い素材だ。ゴールドは少なくともスティール同様に良い素材であるということです。[アルノが線を引くように区切る]
ニック： ということは、僕だけということかな？
The Edge： いいえ、アルノが区切っているのはそっちです。
ニック：ぎりぎりで救われましたね！ 確かに君は正しいよ。でも、ゴールドは白髪にもっとよく合うんじゃないかな。
アルノが言及したタグ・ホイヤー シルバーストーン アルノ・ハスリンガー ホイヤー クロノグラフとモータースポーツ 撮影：クレメンス・コイス
アルノ： ゴールドはとても温かみのある素材です。身に着けるのにはとてもいい。そして、スティールと同じような冷たい雰囲気も持ち合わせている。誤解しないでください。スティールは良い素材だ。ゴールドは少なくともスティール同様に良い素材であるということです。ゴールドに対する人気が過去5年くらいで復活しています。例えば、イタリアのパルマで開催される時計の展示会に行くと、ゴールドが人気であることを確信します。過去数年でかなり再燃しているんです。<br> そして価格が高騰しています！
ニック： 全体的なポートフォリオにゴールドの時計は大して無いのが事実です。だから、ゴールドの時計を集めることは困難なのです。見つけるのがとても難しい。
アルノ： 本当にそうだ。
The Edge : お二人ともこのことについては前にも少し話していましたね。他に言いそびれたことはありますか？他に若いコレクターや若かりし頃の自分に本当に伝えたいことはありますか？
ニック：とてもシンプルに 二つあります。気に入ったもの、そして手の届く中で最高の状態のものを購入すること。質の良いものを買えば、売りたくなったときにいつでも売ることができ、他の物を買う資金となるからです。得をしようとしてはいけません。
The Edge: アルノ、熱心なコレクターに追加のアドバイスはありますか？
アルノ：そうですね。言うとすれば、もし必要であればいつでも電話してくださいとアドバイスします。InstagramかWhatsAppで写真を送ってください。時計を買いたい時に、僕が良し悪しをお伝えします。もしご希望であれば、ホイヤー愛好家のために完全に無料でこのサービスを提供しますよ。
The Edge： 本当ですか？ これはこの記事を読んでいる献身的なホイヤー愛好家への本当のお誘いですか？
アルノ：もちろんです。前からそういった問い合わせは受け付けているんです。僕のInstagramを読者に教えてください。「これについてどう思いますか？」「買うべきだと思いますか？」という相談を一日10件ほど受けるんです。だから僕は若いコレクターに無料でアドバイスしています。
僕は、たくさんの幸運や素晴らしい時間をホイヤーからもらいました。だからこれは、僕にとってほんの少しの恩返しなのです。 僕のアドバイスは、最初はコンサルタントに頼り、そして、もし時計に不具合があれば返品を受けつける最高のディーラーを頼ること、ということです。非常に重要ですよ。僕だったら注意します。
アルノが言及した、カタログに掲載された70年代のホイヤー モントリオール
ニック：「急いで購入、ゆっくり後悔」という、父が僕にくれた中で一番良いアドバイスを伝えたいと思います。
The Edge： 良いアドバイスですね。
ニック：でも本当に、アルノの言う通り、Instagramを通して誰でも僕に質問でき、僕はいつでも質問に喜んで答え、アルノも同様だ。これもまた、ホイヤーのコミュニティの良いところですね。突然質問してきたって何の問題もない。その観点から言うと、とても良いコミュニティなのですよ。フォーラムがあり、 誰もがいつでも質問に喜んで答えてくれる。そういったやり取りは常に目にしますよ。「この時計を見つけたんです！ どう思いますか？」とね。たぶん他の世界とは違って、他の人が投稿を見てその時計を買って行ってしまう、というようなことがないんですね。コミュニティの人たちは、正直なアドバイスをくれたり、良い物を買う手助けをしてくれたりします。アルノが言ったように、すべての時計を自分で所有することよりも、他の人に恩返しをすることの方が重要なんです。
The Edge： 最後に、お二人は車好きであり、時計ファンでいらっしゃいますが、どちらか一つを選ぶとしたらどちらですか？
アルノ：選べないよ！ 時計と車は僕にとって二つで一つだ。
The Edge：また煙に巻いた答えだ！ ニック、あなたも煙に巻きますか？
ニック：煙に巻きたいわけではないが、僕にとってもこの二つを切り離すことは不可能だ。車と時計は最高の組み合わせなんです！ 時計の方が車よりはずっと手軽かもしれない。でも、どちらがより僕に歓びを与えてくれるかは、計れません。天気の良い日に田舎道を素敵なクラシックカーでドライブすることと、カフェに座って朝食を摂りながら腕元のヴィンテージのタイムピースを眺めることと、どちらが歓びが大きいか？ わかりません。自分がどんなムードかにもよるけれど、選ぶのは不可能でしょうね…。
アルノ：分かりましたよ。最終的には、私は車よりも少し時計寄りだと思います。
The Edge： ついにお答えが聞けました！ アルノ、ちゃんと聞いていましたよ！ そのことはしっかりと書き記しておきます。 お二人とも本当にありがとうございました。20分間が過ぎてしまいました。お二人とお話ができ大変光栄でした。
