ポッドキャスト Podcast、シーズン4、エピソード12:2024年のベストエピソード
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タグ・ホイヤーがお届けするポッドキャスト The Edge のとびきりスペシャルなエピソードをどうぞお楽しみください。今回は、2024年に登場した素晴らしいゲストの方々との思い出に残る瞬間を振り返ります。 今シーズンの The Edge に登場した人物として真っ先に思い浮かぶのがロニー・ファイグ。このエピソードで彼は、自らが立ち上げたライフスタイルブランド「Kith」に込められた思いや、タグ・ホイヤーとのクリエイティブなコラボレーションについて語ってくれました。さらに、アイルトン・セナの姪であり、セナ・ブランドのCEOであるビアンカ・セナも登場。彼女は、アイルトン・セナ財団設立の経緯、叔父であるセナのビジョン、そしてセナが遺したレガシーが今も多くの人々を鼓舞し続けていることについて振り返りました。
それでは、ナオミ・シフがホストを務めるタグ・ホイヤーのPodcast『The Edge』をお楽しみください。
Podcast全編をお聞きになるには、Podcastアプリの検索バーに「The Edge TAG Heuer」と入力してください。
このPodcastの目的:自分の限界を超えるための、毎月必要なインスピレーションの源となること。
それなら、スタートラインに立ち、アドレナリンが湧き出るようなダイジェスト版をご紹介しましょう。そして、 Podcastに登録するのをお忘れなく。後でエピソード全体を聴くことができます。「The Edge by TAG Heuer」のシリーズでは、可能性の限界で活躍している非凡な人々とのトークが繰り広げられます。レースに参加することとそのレースで勝利を手にすることとの紙一重の違い、そして、“エッジ” (私たちを勝利に導くもの) とは何なのか、それを超越するには何が必要かを追求していくシリーズです。
ジゼラ・プリドのキャリアを決定づけた瞬間
「フィニッシュラインを切ったとき、『よし!』と叫んだのですが、心の中では『まじ? 冗談だよね?』といった感じでした。この勝利が実感できるようになったのは、その日のスケジュールを終えて、家に帰ってからのことで、かなり時間が経ってからだったと記憶しています。帰り支度をし、メディアの取材に応え、やるべきことを全てやって、家に戻り、浴室に行って、シャワーのコックをひねると、お湯が勢いよく頭に降り注ぎました。するとようやく実感が湧いてきて、喜びがこみ上げてきました。その時『私は本当に勝ったんだ!』と口にしました。勝利が自分のものになった瞬間でした。鳥肌が立ちました。凄いお話ですね。
ジゼラ・プリドのキャリアを決定づけた瞬間
今でも、あなたから喜びがあふれ出ているのが分かります。その日のことで特に印象に残っている思い出はありますか? 頭の中に蘇るのは、(クラッシュして) 私が泣いていて、振り返るとポーランドの選手が近づいてくるのが見えたので、『大変、早く立ち上がって走り出さないと』と思ったシーンです。まるでフラッシュバックのように思い出します。何度も思い浮かぶのは、それは私が犯したミスだから。それと同時に、そういった状況に追い込まれて良かったとも思いました。でも、もう二度とそんなことはしません。同じ過ちは繰り返さないつもりです。このことは、しばらくずっと私の頭の中に残っていて、時折思い出すんです」
Kith 創業者が語るブランド哲学
「自分が生み出した製品を人が身につけているのを目にすることが、何よりもやりがいを感じさせてくれます。私たちはがんを治療したり、社会的に注目されることをしたりしているわけではありませんが、自分たちの行っていることは、ほんのわずかでも人々の生活を変える力があると信じています。この “ほんのわずが” の存在が、私にとっては重要なのです。私たちは、感性が引き付けるような素晴らしい製品を提供することで、人々を変えています。例えば、今、私があなたにカップケーキをあげたら、それがあなたの一日を、ほんの一瞬でも、明るくすることでしょう。そうした相手の気分を高めるというちょっとした行為が重要なのです。日常にあるものに感性的なつながりを抱くことは、誰にとっても大切なことです。それが、スポーツ、映画、音楽といった趣味を通じてのものであろうと、私たちの市場にいる多くの人々は、自分が身に着ける製品に深い愛着を抱き、そうした製品は彼らの個性の一部となっています。
長年にわたり私たちをフォローしている人たちは、この進化を目の当たりにしています。私たちの製品は継続的に改善され、彼らは私のレンズを通してその成長を体験することで、より親近感がわくのです。誰かの視点を通してブランドを見ると、より強い共感が生まれます。この旅路は信じられないほど感動的なものですが、その道順を示す地図はありません。いつ、何をすべきかを説明してくれるマニュアルもありません。すべては絶えず自らを超えていこうとする学習のプロセスだったのです。その意欲は年を追うごとに強くなっています。私たちが手がけるプロジェクトの中には、タグ・ホイヤーとのコラボレーションのように、私個人にとっての節目となるものだけでなく、ブランドの歴史においても重要な瞬間となるものがあります。ブランドの方向性に変化をもたらし、前進させる「ビフォー」と「アフター」が明確に示される重要な瞬間がありますが、常により良いものに変わっています。私にとって大切なのは、自分の生涯においてできる限り多くのことを達成することです。このブランドを通じて、私はすでに多くのことを成し遂げました。それは素晴らしい旅路でした」
セナ財団が果たす重要な役割
「私たちが取り組むプロジェクトのひとつに、子どもたちに短期間で読み書きを教えるというものがあります。目標は、わずか1年で読み書きができるようにするというものです。そうすれば、彼らの人生は劇的に変わりますから。中国や日本、あるいはサウジアラビアのような国に行くと、漢字やアラビア語が読めなくて 困ることがありますよね。 ブラジルの多くの子供たちが感じているのもそういうことです。身の回りにあるものを読むことができないため、今の社会に十分に溶け込むことができないのです。これはまた彼らの親にも影響を及ぼします。親が読み書きできない場合、その子供も読み書きできない可能性がぐっと高くなります。このため、私たちが取り組むプロジェクトのひとつに、子どもたちに短期間で読み書きを教えるというものがあります。目標は、わずか1年で読み書きができるようにするというものです。そうすれば、彼らの人生は劇的に変わりますから。
中国や日本、あるいはサウジアラビアのような国に行くと、漢字やアラビア語が読めなくて 困ることがありますよね。 ブラジルの多くの子供たちが感じているのもそういうことです。身の回りにあるものを読むことができないため、今の社会に十分に溶け込むことができないのです。これはまた彼らの親にも影響を及ぼします。親が読み書きできない場合、その子供も読み書きできない可能性がぐっと高くなります。読み書きを学んだある少年のエピソードがあるのですが、彼は、自分の父親も読み書きができなかったので、先ず父親に読み書きを教え、次に母親に教え、最終的には自分の周りにいるコミュニティの人たち全員に読み書きを教えたのです。これが、ひとりの人間が与えることのできる影響力を示しています。子供たちが学んだことを他の人とも分かち合いたいと思うのはよくあることです。そのため、彼らの多くが大人になったら教師になりたいと思っています。」
アイルトン・セナを演じたガブリエル・レオーニ
「正直なところ、自分の見た目は少しもセナに似ているとは思いません。まぁ、横顔とか多少は似ているところもあるのかもしれませんが、髪型や表情、スタイルなどがセナにとてもよく似ていると言われているコラピントなどと比べると、そうはっきりとした類似点があるわけではありません。自分自身を見つめ始め、自分の中にセナと同じものを見つけようとしましたが、それは容易ではなかった記憶があります。セナを演じるということは、間違いなく、自分のキャリアの中で最大の難関のひとつでした。
特に、セナが今でも世界中でどのように記憶され、人々が彼をどのように崇拝し、彼の声、エネルギー、身体能力をどのように評価しているかを考えると、恐ろしく大変なことでした。セナに関する映像もたくさん残っているので、私は最初から、できるだけ自分を彼に似せ、人々が私を見てセナだと思い、番組に夢中になれるよう、かなり頑張らなければならないと覚悟していました。確かに容易なことではありませんでした。しかし、私たちは試行錯誤を繰り返し、かつらを試したり、色々なことに取り組みました。重要な役割を果たしたのが、メイクアップアーティストでした。まさに天才です。彼はまず、私の顔の主な特徴を強調することから始めました。それは、まるで私の地顔を消して真っ白なキャンバスに変えてしまうかのようでした。そこから最も些細な点にまで注意を集中させたのです。特に髪型やその他の要素について、実に多くのことを試しました。」