ストーリー タグ・ホイヤーとスイス:礎となるパートナーシップ
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ルーツを振り返るとき
スイスの建国記念日は、スイス国民にとって、立ち止まり、自らの原点と再びつながるための日です。タグ・ホイヤーにとっては、スイス時計製造の真髄に立ち返ることを意味します。創業以来、タグ・ホイヤーはスイスのサヴォアフェールを伝える誇り高きアンバサダーとして、スイスという国がもつ世界的な影響力を象徴する、伝統と革新の融合を体現してきました。
その建国記念日にあたる8月1日、タグ・ホイヤーは、この国の素晴らしい時計製造の伝統を称えるとともに、その名が時計製造の卓越性の代名詞となったホイヤー一族の、揺るぎないビジョンにオマージュを捧げます。サンティミエの小さな工房から世界的なブランドへと成長を遂げたタグ・ホイヤーは、今やスイスのクラフツマンシップを象徴するアイコンであるだけでなく、ファミリービジネスの夢を導く灯台のような存在ともなっています。そのストーリーは、ブランドを形作ったスイスという国と切り離して語ることはできません。
エドワード・ホイヤー(1860年)
ひとつの国が生み出したブランド
タグ・ホイヤーのストーリーは1860年、若きエドワード・ホイヤーが最初の時計工房を設立したスイス・ジュラ地方の中心地、サンティミエで始まります。創業当初から、彼の姿勢には、精度、緻密な計算と計画に基づいた創意工夫、将来を見据えたビジョンという、スイスの基本的な価値観が反映されていました。1887年、ホイヤーは、現在も機械式時計製造に使用されているクロノグラフ機構「振動ピニオン」の特許を取得します。
機械的精度と技術的卓越性でスイスが確固たる名声を築いていたからこそ、ホイヤーの工房は、早い段階から、この国の時計製造の伝統を担う礎石として認知されるようになったのです。ブランドの成長に伴い、その技術は世界的な評価を得るようになり、20世紀初頭には、ホイヤーのクロノグラフとストップウォッチがオリンピックやモーターレースのタイム計測に採用さました。高精度スポーツ計時におけるタグ・ホイヤーの地位が、確固たるものとなったのです。
ホイヤー カレラ 2447 エッグシェル(1963年)
一族が築いた伝統の強さ
ホイヤー一族は、その優れた時計製造技術、何よりも創意工夫の精神を代々受け継いできました。1911年、シャルル・オーギュスト・ホイヤーが、自動車や航空機に搭載される先駆的なダッシュボード クロノグラフ、タイム・オブ・トリップを発表。さらに1916年には、1/100秒単位での計測を可能にするマイクログラフによって、スポーツ計時に革命を引き起こします。
ジャック・ホイヤーが舵取りを担うようになると、ホイヤーはモータースポーツに着想を得て、視認性とスピードを重視して制作されたアイコニックなモデル、オータヴィア(1962年) と、カレラ(1963年) を発表します。また、世界初のスクエア型防水性自動巻クロノグラフとして1969年に発表されたモナコも、歴史に残るマイルストーンを打ち立てました。
その歩みのあらゆる段階で、ホイヤー一族は、スイスの文化と深く結びついた価値観である、不屈の精神、卓越した技術力、伝統に根ざした革新へのコミットメントを堅持してきたのです。
生き続けるレレガシー
ホイヤー一族の精神は、タグ・ホイヤーの現行コレクションも形作り続けています。タグ・ホイヤー カレラからタグ・ホイヤー モナコまで、コレクションはいずれも、大胆なデザイン、高精度なエンジニアリング、パフォーマンスへのコミットメントという、世代を超えて受け継がれてきた価値観を反映しています。こうしたタイムピースは、ヘリテージだけでなく目的にもこだわる新世代のために、アイコニックなコードを新たに解釈することで、生きた伝統を継承しています。
タグ・ホイヤーのレガシーは決して留まることはないのです。TH-チタンのような最先端素材の採用、TH50-00といったソーラー駆動キャリバーの開発、TH81-00ラトラパンテ ムーブメントを搭載したハイコンプリケーションウォッチの復活など、タグ・ホイヤーは、そのルーツを忠実に守りながらも、革新を続けています。新しく発表されるモデルはすべて、時計製造の限界を押し広げながらも、スイスのクラフツマンシップというDNAと創業一族のパイオニア精神に忠実であり続けています。
シャルル‐オーギュストの息子、シャルル‐エドワード・ホイヤー (1896-1974年) と息子のジャック・ホイヤー (1958年)
スイス スピリットの継承
そのルーツを深く尊重しながらも、次なる未開拓分野を恐れることなく追い求め、スイスのアイデンティティをモダンに体現するタグ・ホイヤー。今年のスイス建国記念日、タグ・ホイヤーは、世界中のタグ・ホイヤー ファンを革新と伝統の旅へといざないます。何世代にもわたるビジョナリーたちによって形作られてきたスイスの独創性を、その腕元に携えて。