ポッドキャスト Podcast、シーズン4、エピソード9 大坂なおみ

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今回のゲストは、テニス界のスターであり、グランドスラム大会で4度の優勝経験を持つ大坂なおみ選手です。このエピソードで彼女は、2021年に全豪オープンで2度目の優勝を果たした瞬間を振り返るとともに、今の彼女を形作ってきた数々の瞬間、プレッシャーに打ち勝つ方法、そしてコート中だけでなく、コートの外においても彼女が思い描く未来についても語ってくれます。それでは、ナオミ・シフがホストを務めるタグ・ホイヤーのPodcast『The Edge』をお楽しみください。

タグ・ホイヤーのPodcast『The Edge』シーズン4へようこそ。今回のゲストは、テニス界のスターであり、グランドスラム大会で4度の優勝経験を持つ大坂なおみ選手です。このエピソードで彼女は、2021年に全豪オープンで2度目の優勝を果たした瞬間を振り返るとともに、今の彼女を形作ってきた数々の瞬間、プレッシャーに打ち勝つ方法、そしてコート中だけでなく、コートの外においても彼女が思い描く未来についても語ってくれます。それでは、ナオミ・シフがホストを務めるタグ・ホイヤーのPodcast『The Edge』をお楽しみください。

Podcast全編をお聞きになるには、Podcastアプリの検索バーに「The Edge TAG Heuer」と入力してください。

このPodcastの目的自分の限界を超えるための、毎月必要なインスピレーションの源となること。

それなら、スタートラインに立ち、アドレナリンが湧き出るようなダイジェスト版をご紹介しましょう。そして、ポッドキャストに登録するのをお忘れなく。後でエピソード全体を聴くことができます。「The Edge by TAG Heuer」のシリーズでは、可能性の限界で活躍している非凡な人々とのトークが繰り広げられます。レースに参加することとそのレースで勝利を手にすることとの紙一重の違い、そして、“エッジ” (私たちを勝利に導くもの) とは何なのか、それを超越するには何が必要かを追求していくシリーズです。 

生い立ち

私は日本で生まれましたが、3歳の頃にニューヨークに引っ越しました。母は日本人で、父はハイチ人です。そして、7歳か8歳の頃に、テニスをするためにニューヨークからフロリダに居を移しました。私がテニスに興味を持つようになったのは、ロールモデルと言える人たちのプレーを見たことがきっかけでした。幼い頃に、全米オープンを見に行き、プロの選手たちの試合を見て、自分もあんな風になりたいと憧れを抱いたことでテニスに打ち込むようになりました。

2021年の全豪オープンの思い出

会場のロッド・レーバー・アリーナの通路の壁に掲げられている歴代優勝選手全員の名前を見ながら、自分の名前がもう一度ここに出ればいいなと思いながら、この通路を歩いたことを今でもはっきりと覚えています。これは私にとってとても重要な思い出だと言えます。セリーナに勝てたことは、とりわけ感慨が深かったです。勝てるという自信よりも、彼女のプレーのレベルに恥じないゲームをして、勝たなければならないというプレッシャーのようなものを感じていました。ちょっと変わった考え方だと思われるかもしれませんが、私はそう感じていたんです。そこまで自分が積み重ねてきたあらゆる練習時間のことを考えました。そのおかげで、その瞬間がかけがえのないものだと思えたんです。一旦コートに立ったら自分のゲームだけに集中し、他のことは全てブロックしました。会場の雰囲気は信じられないほどのものでした。コートに向かうまでの間いつも音楽を聴いているのですが、ヘッドフォンをしていても観客の歓声が聞こえてきました。コートに立つと、試合に対する観客の興奮が伝わってきます。あまり聞こえないと言っても、いいショットに対する観客の反応や緊張感、ポイント間の拍手などは感じ取れます。3回戦でオンス・ジャバー選手と対戦していたとき、蝶が私の足に、そして顔に止まりました。魔法にかけられたかのような気分でした。人からは、それは守護霊が降りてきてくれたんだと言われましたが、そのおかげでモチベーションが上がり、プレーし続けることができました。

1991年以来のグランドスラム4勝

あまり現実味がないんですよね。当時のことを振り返ってみると、そこまで自分が辿ってきた道のり、払った犠牲、チームと私がやってきたことを誇りに思います。こうした数々の瞬間は、私がそもそもなぜテニスを始めたのかを思い出させてくれるものです。こうした栄冠、トロフィーを手にできたこと、そして歴史を作れたことをとてもありがたいことだと思っています。それでも、私は今でも前を見て、次の目標を目指しています。この考え方は精神面で私を大きく支えてくれています。   何か他のことでもうまくやれるはずです。献身、犠牲、メンタルの強さといったエリートアスリートになるために必要なものは全て、他の多くのことをうまくやるために必要なもののほんの一部に過ぎないからです。私が意識を高く持ち続けられる原動力となっているのは、たとえたった一人の人にでも自分の声が届くなら、それで十分だという思いです。そして、実は自分に一人以上の人に声を届けることができるだけの影響力があると気づいたのは、キャリアを積んでからしばらく経ってからのことでした。でも、やっぱり、自分が大事だと思うこと、本心から思っていること、そして世の中に知らしめるべきだと思う問題について話そうとしているだけなんだと思います。

母親であるとは

母親になったことで、アスリートとしても人間としても変化があったとは思いますが、具体的な点を挙げることはできません。たぶん、私の身近にいる人なら説明できるでしょうが。コート上ではもっと影響が出ていて、より決断力がついたと思います。それに、元々痛みに耐える力は強いといつも思っていましたが、出産を経験したら、どんなにきついトレーニングでももう大変じゃないって思えるほどになっています。コート外でも、自分自身にずっと自信が持てるようになったと思います。私は、夢こそがその人を形作るものだと考えています。私には大きな夢があります。コート上でもコート外でも、まだ多くのことを達成したいと思っています。グランドスラムの大会、特に、ウィンブルドンと全仏オープンで優勝したい。今年はクレーコートでのプレーのコツをつかんだので、来年の全仏を楽しみにしています。次のオリンピックも間もなく開催されるので、大いに楽しみです。   私は今年、ツアーの間に、幸運にも多くの様々なお母さんたちと交流することができました。彼女たちは皆とても親切で、私が彼女たちにとってインスピレーションの源だと言ってくれました。彼女たちこそ私のインスピレーションの源だと感じています。

これからの夢と未来のテニスウーマンへのアドバイス

私は、夢こそがその人を形作るものだと考えています。私には大きな夢があります。コート上でもコート外でも、まだ多くのことを達成したいと思っています。グランドスラムの大会、特に、ウィンブルドンと全仏オープンで優勝したい。今年はクレーコートでのプレーのコツをつかんだので、来年の全仏を楽しみにしています。次のオリンピックも間もなく開催されるので、大いに楽しみです。