ポッドキャスト Podcast、シーズン4、エピソード9:カイル・チャルマーズ
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タグ・ホイヤーのPodcast『The Edge』シーズン4へようこそ。今シーズン9人目のゲストは、オーストラリア水泳界のセンセーション、カイル・チャルマーズです。このエピソードでは、2018年のコモンウェルスゲームズの男子200m自由形で彼が金メダルを獲得した瞬間を振り返ります。チャルマーズはまた、彼を形作った数々の出来事、逆境を乗り越えた自身の能力、そして押しつぶされそうになるほどのプレッシャーをどう受け入れるかについても語ります。それでは、ナオミ・シフがホストを務めるタグ・ホイヤーのPodcast『The Edge』をお楽しみ下さい。
Podcast全編をお聞きになるには、Podcastアプリの検索バーに「The Edge TAG Heuer」と入力してください。
このPodcastの目的自分の限界を超えるための、毎月必要なインスピレーションの源となること。
それなら、スタートラインに立ち、アドレナリンが湧き出るようなダイジェスト版をご紹介しましょう。そして、ポッドキャストに登録するのをお忘れなく。後でエピソード全体を聴くことができます。「The Edge by TAG Heuer」のシリーズでは、可能性の限界で活躍している非凡な人々とのトークが繰り広げられます。レースに参加することとそのレースで勝利を手にすることとの紙一重の違い、そして、“エッジ” (私たちを勝利に導くもの) とは何なのか、それを超越するには何が必要かを追求していくシリーズです。
水の申し子
僕はラッキーでした。裏庭にプールがあったんです。私はまだ9歳ながら、故郷の田舎町で50mを楽々と泳げる数少ない子供のうちのひとりでした。その後、アデレードのポートリンカーン代表に選ばれます。オーストラリア ジュニアチームの一員になったことから、水泳に少し真剣に取り組み始めるようになります。その後、シニアチームに選ばれ、スポンサーもつき、水泳で収入を得ることができるようになり、水泳をよりずっと真剣に考えるようになったんです。でも、水泳は、自分が憧れていたスポーツではありませんでした。水泳のことなんて全くと言っていいほど分かっていませんでしたから。水泳で夢を追いかけたこともありませんでした。ただ水泳をやるような状況になって、やってみたらたまたま上手く泳げた、というだけなんです。そうしたら水泳にはまってしまい、夢中になっていったんです。私は自分が水泳選手であることを気に入っていますし、泳ぐことでこれまでに多くの成功を収めてきました。
目標を持つ
私は、自ら目標を掲げ自主的に努力するタイプの人間で、自分でできる限りの最高の状態になりたいといつも自分を駆り立てています。そのことが、10年以上オーストラリア代表チームに在籍している今でも、ハングリー精神を持ち続け、モチベーションを維持できている理由であると思っています。これは、プール以外の場での生活にも影響を与えていると思います。自分が望む成功を手にするためには、ありとあらゆるものを犠牲にしなければならないからです。なので、誕生日など、家族の大切なイベントにも出られなかったりします。普段は海外にいるので、友人や家族と一緒に何かを祝ったりということができません。週末もほとんどを、ソファに座って次週のトレーニングの準備をしたり、疲労回復のためのリカバリーを行ったりといったことに費やされてしまいます。年齢を重ねるにつれ、8年前よりもさらに睡眠とリカバリーを優先するようになりました。それでも、私は、自分が成し遂げた成功や達成できたこと、そして経験できたことが、間違いなくこうした全ての犠牲を価値あるものにしてくれたと考えています。
コモンウェルスゲームズ:勝利の味
ゴールして最初にすることは、ボードを見て、自分がどのくらいのタイムで泳ぎ終えたかを確認することです。タイムが納得できれば、当然、それが大きな誇りになります。それこそがまさに、私がこれほどまでに努力してきた理由であり、明けても暮れてもの努力が実ったと感じるときでもあります。これは言葉では言い表せないようなものなので、その瞬間を本当に経験したことがない限り、うまく表現するのはとても難しいことです。国際的な舞台でレースに勝利し、世界最高のプレーヤーと称されることの気持ちを知ることですから。次にするのは、観客に目をやり、自分を支え、見守り、これまでの道のりをずっと一緒に歩んできてくれた家族や愛する人たちとその瞬間を共有しようとします。最も頑張った甲斐があったと感じるのが、国歌が流れる中、表彰台に立ち、メダルを胸にかけてもらうときです。その瞬間が、1日も欠かすことなく自分のモチベーションになっていると感じます。私はとても恵まれていると思います。これからも今の状態を続けていきたいと思っています。
人生の誇り
コモンウェルスゲームズ(英連邦競技大会) が、2026年に再びスコットランドのグラスゴーで開催されます。なので、今一番力を入れているのが、同大会で現在私が保持しているタイトルを守ることです。自分の国の国歌が演奏され、観客がそれに合わせて国歌を歌うのを聞き、金メダルが首にかけられることで自分が一番であることを知る。プライドを感じる瞬間です。とても誇らしく感じられます。そして、感無量な想いも多少は感じると思います。そこに到達するまでの努力や払ってきた多大な犠牲を振り返る瞬間でもありますから。それから、ウォームアップに戻って、その日の夜に全てをもう一度やらなければなりません。次のレースに備えるようにです。実際に自分が成し遂げたことを十分に振り返ることができるのは、数週間、数ヶ月経ってからで、時には数年経ってからとなることもあります。そして、実際に、自分に、楽しむ時間、それを誇りに思う時間、そして自分が成し遂げたことを実感する時間を与えるのです。