サヴォワールフェール クリスタルのレガシー:グラスボックスの進化
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1963年:アイコンの誕生
1963年、ジャック・ホイヤーは、ホイヤー カレラ を世に送り出しました。ここには後にコレクションの特徴のひとつとなる伝説的なグラスボックス デザインの初期の要素も含まれていました。そのコンセプトは、カーレースという厳しい環境下でも容易に表示を読み取ることができ、過酷な使用にも耐えられる堅牢性を備えること。ジャック・ホイヤーの明確なビジョンは、必要ない要素を全て取り除いたピュアなデザインとして実を結びます。こうしてレジェンドが誕生します。
レファレンス: CBK221B
2015~2022年:モダンなリバイバル
グラスボックスは2015年に復活します。このモデルは、ヘリテージに現代の先端テクノロジーを融合させ、クラシックなプレキシガラスの美しさをドーム型サファイアクリスタルで再現することで、1960年代のホイヤー カレラにオマージュを捧げています。2015年の復刻が成功したのを受け、タグ・ホイヤーはその後も グラスボックス デザインの汎用性を示す様々のバリエーションを発表していきます。こうしたモデルには、素材や仕上げにさりげなく改良が加えられました。ダイヤルが、複雑なパターンと洗練された配色を特徴とする、クリエイティブな表現のためのキャンバスとなっているのです。
レファレンス: CBK221F.FC6479
2023年~現在:新時代の到来
これ以降もタグ・ホイヤーは革新を続け、精度とエレガンスを象徴するグラスボックス デザインのシリーズを発表することでタグ・ホイヤー カレラ誕生60周年を祝いました。
デザイン言語は進化を重ね、過去と未来を絶えず繋ぎながら、よりシャープなラインとより明確なシルエットを特徴として、時計の視覚的なインパクトと着用感を高めていきます。新しい湾曲したフランジに加え、ドーム型サファイアクリスタルも、視差効果をなくすようデザインされています。このふたつは、どちらも今回の新しいデザインの中心的な要素。その下にある精巧に作り込まれたダイヤルへの良好な視界を提供し、タグ・ホイヤー カレラの重要なこの要素を際立たせています。
これは、アイコニックな “パンダ” レイアウトが印象的なタグ・ホイヤー カレラ クロノグラフにおいて特に顕著に現れています。ジャック・ホイヤーが “シルバーとノワール” のコンビネーションを “SN” と呼んでいたように、コントラストも鮮やかなパンダダイヤルは、本質的に視認性を意識してデザインされ、ジャック・ホイヤーが大切にしてきた機能的なデザインの理念を、純粋な形で体現しています。新しいグラスボックスのコンセプトを通して表示され、鮮やかな赤のタッチで飾られた、新しい “パンダ” の表情が、読みやすさの典型となり、カレラのモーターレーシングDNAを見事に象徴しています。どのモデルもタグ・ホイヤー カレラのタイムレスなエレガンスはそのままに、現代の時計製造の限界を押し広げています。
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レファレンス: CBS2212.FC6535