ストーリー A Matter of Time ポッドキャスト、シーズン1、パート1:カレラ オリジナルストーリー
パート1
5分
全てのアイコニックなウォッチには、タイムレスなストーリーがあります タグ・ホイヤーが贈る新しいポッドキャストシリーズ「A Matter of Time」へようこそ。タグ・ホイヤーのヘリテージ・ディレクター、ニコラス・ビュビックをホストに迎え、アーカイブを探りながら、タグ・ホイヤーのタイムピースにまつわる知られざるストーリーや、こうした時計が、時代の流れの中で、ウォッチメイキング、スポーツ、ポップカルチャーなどにどのような影響を与えてきたかをご紹介していきます。記念すべきシーズン1では、今年60回目の誕生日を迎えるタグ・ホイヤー カレラの不朽のレガシーに迫ります。このタイムマシンに乗り込んで、レーシングドライバー、映画スター、ミュージシャン、そしてウォッチコレクターたちの想像力をかき立てたウォッチ コレクションをご堪能ください。あ、それから、このポッドキャストのエピソードを聞き洩らさないためにも、A Matter of Time のサブスクもお忘れなく。
The podcast is available on:
ニコラス・ビュビック(タグ・ホイヤー ヘリテージ・ディレクター)
1本のアイコニックなタイムピースに、あまたのタイムレスなストーリーが。
その名前からデザイン、そしてレガシーに至るまで、タグ・ホイヤー カレラの全てが歴史を感じさせます。そこで A Matter of Time シーズン1の最初の4つのエピソードでは、1950年代の埃がもうもうと立ち上がるメキシコの街から、スウィンギング・シックスティーズと呼ばれた60年代を華やかに彩ったニューヨーク・マディソン街の広告代理店まで、ニコラスが私たちを胸躍る旅へと誘います。今回彼が説明してくれるのは、カレラ誕生までの年月と、発売後の黄金の10年。それでは最初から始めましょうか。
エピソード1 - 1950年代:カレラ誕生前夜
エピソード1では、ニコラスの話は1950年代、つまり カレラ誕生前の時代に遡り、カレラと命名されるきっかけとなったメキシコの伝説的なレースが語られます。
エピソード1の抜粋:ホイヤーは、1940年代から50年代にかけて、カレラの基礎となるスポーツウォッチを次々と発表していました。その最も典型的なものが、1950年代にカタログの大半を占めていた3モデル、Ref. 2444、Ref. 3336、そして初代カレラへと引き継がれることになるRef. 2447です。この3モデルは、科学者、レーシングドライバー、飛行家など、厳しい要求に晒される環境にいる人たちに向けて販売されました。いずれも、防水ケースに頑丈なプッシャー、そして非常にクリアで見やすいダイヤルを備えたクロノグラフでした。カレラ コレクションがデビューを飾ると、そのコードが受け継がれていきます。
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カレラ パナメリカーナのレース風景(メキシコ)
エピソード2 - 1963年:アイコニックな「カレラ」の誕生
このエピソードは、1962年のフロリダの有名なセブリング・レースウェイが舞台。ジャック・ホイヤーが “これだ!”と閃いた瞬間を振り返り、1963年に発売された最初のカレラへと話が進みます。
エピソード2の抜粋:1963年、いよいよカレラが登場します。初期のカレラ ウォッチの中には、マニアックなコレクターたちが目の色を変える、ちょっとしたディテールの違いが数多くありました。このセミマットのいわゆる「エッグシェル仕上げ」は、実際に見てみると、本当にユニークで、特徴的な仕上がりになっています。ダイヤル上のインデックスも少し長くなっていますし、時針と分針はやや細身になり、リューズには後のカレラに見られるようなホイヤーのロゴは入っていません。このように、初期のカレラには、標準的な製造によるカレラには見られない、ちょっとした違いがあることを不思議に思われる方も多いのではないでしょうか。しかし、それこそがまさにヴィンテージ クロノグラフの多くの愛好家が愛してやまないこだわりのディテールなのです。
エピソード3 - 1960年代:ダート カレラと広告の力
このエピソードでは、デイト コンプリケーションを搭載した初のカレラと、このホイヤーのイノベーションを大々的に売り込んだマディソン街の『マッドメン』ならぬ広告代理店が紹介されます。
エピソード3の抜粋:手巻クロノグラフを購入するよう顧客をどのように説得しますか? もちろん、多くの人が時間を計測するというニーズを抱えているので、そうした機能が時計にあれば、日常生活で役立ちます。でもそういった必要性がない人にとっては、他の機能が必要になります。ホイヤーはこの問題を解決するために、クロノグラフモデルにデイト コンプリケーションを追加しました。それが Ref. 3147です。1965年に発表されたこのカレラは、時計業界に新機軸を打ち出すものでした。それ故に先駆的な宣伝方法が必要となりました。1950年代後半にマンハッタンにオフィスを構えたジャック・ホイヤーは、マディソン街の広告代理店や、広告や宣伝に対する彼らの新しいアプローチについて、どのような状況になっているのかを熟知していました。
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ホイヤー カレラ Ref. 1153(1969年頃)
エピソード4 - 1969年:クロノマティックを実現させたドリームチーム
エピソード4では、60年代のスイス時計業界を牽引した2人の立役者、ジャック・ホイヤーとウィリー・ブライトリングが、プレーヤー、資金、サプライヤーを結集して、画期的な自動巻ムーブメントを作り上げた経緯を紹介します。
エピソード4の抜粋:1960年代半ばから、手巻きクロノグラフの販売や輸出が減少していることが明らかになります。自動巻時計が次第に主流となり、その利便性が消費者の心を掴んだことから、クロノグラフを自動で動かすためにどうにかしなければならないことは明白でした。この新しいムーブメントの開発にはコストがかかるため、多くの時計業界関係者たちが協力する必要がありました。ジャック・ホイヤーが副会長、ウィリー・ブライトリングが会長を務めた「スイス・クロノグラフ・オーガニゼーション」は、まさにそうした状況を正確に把握した上で誕生したものでした。彼らは、今何が起こっているのか、そしてどうすればそこから先に進めるのかがよく分かっていました。
Discover Part 2 of A Matter of Time here, where we’ll continue to explore the Carrera’s evolution, from the golden era of racing in the ‘70s to present day.