ライフスタイル モナコの意外な楽しみ方

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新しい旅先の過ごし方を提案するシリーズへようこそ。

「大きな出来事は、小さな世界で起こる」と言われますが、モナコを旅すると、この「大きな」という言葉を「美しい」に置き換えたくなります。わずか2平方キロメートルの国土に、大きな心を持つモナコは、富裕層や著名人の間で絶大な支持を得ています。世界で2番目に小さなこの国は、多くの人が訪れたい旅先の筆頭に挙げる場所でもあります。あなたが大金を賭けるギャンブラー、モーターレーシングの愛好家、あるいは快楽主義者であるなら、この街こそがあなたの居場所。モナコが世界で最も華やかなF1グランプリの開催地であることは最初に言いましたよね。(でもそんなことはもうご存じですよね。) そこでアクセルを踏んで、左に急カーブをきって、モナコの意外な楽しみ方ができる場所へとあなたをお連れしましょう。

また、予期しない方法でモナコを発見したい場合は、2022年のモナコグランプリでのアクティベーションタグホイヤーの要約をご覧ください。

昔ながらのモナコへ足を踏み入れる

狭くて風の強い、中世の面影を残す小道。時の試練に耐えてきた街の雰囲気。それが、モナコ=ヴィル、通称ル・ロシェと呼ばれる地区です。モナコ有数の華やかな歴史に彩られ、現代社会にも影響されず昔の名残を留めています、位置しているのは、ピストル型の「ロシェ(岩山) 」を上ったところ。ここからは、海を見下ろす素晴らしい景色が楽しめます。上るのはランプ・ド・ラ・マジョール経由がベスト。港にほど近いアルム広場からスタートします。

崖っぷちに建つ博物館

サン・マルタン通りを散策していると、崖の絶壁とドラマチックに一体化した壮麗な建物が目に飛び込んできます。それが、アルベール1世が創設した有名なモナコ海洋博物館です。このモナコの至宝の中心には、水深6mのラグーン(瑚礁) を持つ水族館があります。ここでは、1日当たり25万リットルもの新鮮な海水を汲み上げることで維持されている450種もの地中海産と熱帯産の魚たちの姿をまるで万華鏡を見るように観察できます。階段を上がって行くと、写真や標本、体験型の展示を通して、海洋学と海洋生物学の歴史に触れることができます。そして最後は、屋上のテラスとカフェで、モナコと地中海のゴージャスな眺めを堪能してください。

カジノ・ロワイヤル

ステンドグラス、見事な彫刻、大理石とゴールドのアトリウム。ギャンブルはお勧めしませんが、カジノ・ド・モンテカルロは訪れる価値があります。まさに目の保養になります。ベルエポック時代を代表するヨーロッパで有数の豪奢な建築例であるサロン・プリヴェを初め、建物は毎朝見学することができます。このカジノは、シャルル3世の発案によるものです。実は、この「モンテカルロ」という名は、リグーリア語で「シャルルの山」を意味し、シャルル3世にちなんで名づけられているのです。

クルマ好きの夢が叶った聖地

クルマ好きで知られたレーニエ3世は、50年代後半から自動車を集め始めました。コレクションが増えるにつれ、多くの豪華なクルマを収納するのに王宮の車庫だけでは当然のことながら収納しきれなくなります。そこで1993年、レーニエ3世は博物館を開き、この宝物を一般に公開することを決意します。複合商業施設テラス・ド・フォンヴィエイユに展示されているレーニエ3世の見事なコレクションでは、さまざまな年代の100台近いクラシックカーが集められ、1903年製ド・ディオン・ブートン、ロールスロイス、マセラティ、さらにモンテカルロラリーやモナコグランプリに出場したレーシングカーなどを見ることができます。クルマ好きにはたまらない博物館です。

王族が眠る場所

モナコ海洋博物館から歩いてすぐのところに、モナコ大聖堂があります。この建物は、1875年にラ・トゥルビ産の白石を使い、ローマ・ビザンティン様式で建てられました。この大聖堂にはモナコの歴代大公たちが眠っています。内部には、壮麗な主祭壇やカッラーラ産の白大理石で作られた司教座があります。

最後に

モナコを散策し、地中海の空気を満喫した後は、タグ・ホイヤーのショップに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

TAG Heuer, 17 Avenue des Spélugues, 98000 Monaco, France