時計 オレンジとビッグブルー

5分

海の安全・安心を象徴する色にまつわる物語。

プールの浮き具に使われている色であり、道路や工事現場に安全のために置かれているパイロンもこの色です。「警告」や「前方道路工事」などの注意を促す道路標識にもこの色が使われています。素人目には、単なるオレンジ色に見えます。しかし、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、この色には、セーフティオレンジ、ブレイズオレンジ、ビビッドオレンジといったより専門的な名称がついており、まさにその意味を象徴する労働安全衛生局OSHAを冠したオレンジまであります。(ここでは便宜上「セーフティオレンジ」と呼ぶことにします。) しかし、数ある色の中で、なぜオレンジが海の安全を意味する色になったのでしょうか。なぜ、世界は鮮やかなイエローや、明るいグリーンを選ばなかったのでしょうか。そこで今回は、どのようにしてセーフティオレンジが海の安全のための色になったのかを詳しく探っていくことにします。

タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル300 オレンジダイバー(WBP201F.BA0632)

セーフティオレンジを科学する

セーフティオレンジの物語は、1950年代に始まります。米国では、技術マニュアルや連邦政府の規制の中で、オレンジが安全を示す色として標準になります。この色は、対象物を自然な環境から引き離して見せるのに効果的であるとして選ばれたのです。特に背景が青い空や海の場合に。この間、ある専門家のグループが面白いことを発見します。それは、最も多彩な条件下で最も多くの人々にとって最も良く目に付く色が、蛍光オレンジ色である、ということでした。セーフティオレンジの高い視認性の理由はどこにあるのでしょうか。それは科学的な話になります。つまり、特定の波長の光にさらされたときに、分子がどのようにエネルギーを吸収するかということに関わってくるのです。紫外線(UV) に反応する蛍光は、紫外線の照射によって発光します。これにより、私たちの色彩感覚が高まり、セーフティオレンジのような色相が脳内でより鮮やかに、よりはっきりと見えるようになるのです。こうしてセーフティオレンジが海に点在するようになります。

タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル300 オレンジダイバー (WBP201F.BA0632)

目的のある色

派手で、鮮やかで、注目を集める色。セーフティオレンジは、人目を引き、視線を捉え、警戒心を高めるよう脳を覚醒させる色です。ですから、海上や海中での事故に注意を喚起する役目を果たしているのです。イエローとレッドが鮮やかに混ざったこの色は、目立つこと、そして安全を確保することを目的としています。セーフティオレンジは、保護が必要なものを強調します。この色には、私たちの目が、この色を纏った人や船、対象物には注意しなければならないと識別するのに役立つ彩度(鮮やかさを示す度合い) があります。

オレンジはどこにでも同時に存在する

救命胴衣、ブイからレースサーキット、NASAの宇宙服まで、安全が求められる場所ではどこでもこのオレンジ色が目に飛び込んできます。ほとんどの色は、その使われ方がアーティストによって、あるいはその時々の流行によって変化します。しかし、セーフティオレンジがイメージチェンジをすることはありません。決して。セーフティオレンジこそ、安全性を示す世界共通のカラーとして不動の地位を保っています。

タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル300 オレンジダイバー (WBP201F.BA0632)

オレンジ色に込められた新たな神話

タグ・ホイヤーは、海でオレンジ色がいかに重要なものであるかを理解しています。だからこそ、この色がタグ・ホイヤーのダイバーズウォッチに絶えずインスピレーションを与え続けてきたのです。ダイバーズウォッチのブラックダイヤルの中でのアクセントカラーとして、オレンジ色はこれまで長年にわたり何度もタグ・ホイヤーのダイビングウォッチで採用されてきました。そして今回の新作「タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル300 オレンジダイバー」でオレンジ色が再び登場を果たしたのです。コレクターの間で人気の高いオレンジ ダイバー Ref. 844にインスパイアされたこのオレンジ ダイバーは、鮮やかさと親しみやすさとを併せ持っています。

ダイヤルに使われているオレンジ色が、海の青さと力強いコントラストを描き、海中ではより鮮やかに、よりくっきりとダイヤルが浮かび上がるようになっています。デザイン面では、サテン仕上げとポリッシュ仕上げのステンレススティール製43mmケースを採用し、秒針の先端はホワイトになっています。この新作タイムピースには、アクアレーサー プロフェッショナル300シリーズと同じデザインコードが使用されています。

新たに生まれた神話についてはこちらからご覧ください。