ポッドキャスト ポッドキャスト、シーズン2、エピソード2:コールドプレイのベーシスト、ガイ・ベリーマンが語るグラストンベリーでの魔法にかかったかのような瞬間
今回のゲストは、イギリスのロックバンド「コールドプレイ」のベーシスト、ガイ・ベリーマン。彼はクルマのコレクター、時計愛好家、ソングライター、自動車雑誌「Road Rat」の創刊者としても有名です。このエピソードでガイは彼のキャリアを変えた瞬間を振り返ります。それは、コールドプレイがグラストンベリー・フェスティバルのステージを熱狂的に盛り上げた夜のことでした。
ホストの英国版『GQ』のスタイル・ディレクター、テオ・ヴァン・デン・ブロークを相手に、ガイは自分とバンドメンバーが不安のひとときをいかにしてインスピレーションの時に変えていったか、その全てを語ります。英国を代表する人気バンドのターニングポイントとなった瞬間の貴重なトークをぜひお聞きください。
ポッドキャストが利用できるお使いのツールで「The Edge TAG Heuer」と検索し、フルエピソードをお楽しみください。
ポッドキャストの目的、それは、リスナーの自分の限界を取り払うために、後押しとなること。
注目! 時間がありませんか。
それなら、スタートラインに立ち、アドレナリンが湧き出るような気分が味わえるダイジェスト版をご紹介しましょう。そして、ポッドキャストに登録するのをお忘れなく。後でエピソード全体を聴くことができます。「The Edge by TAG Heuer」のシリーズでは、可能性の限界で活躍している非凡な人々とのトークを繰り広げます。レースに参加することとそのレースで勝利を手にすることとの紙一重の違い、そして、“エッジ” (私たちを勝利に導くもの) とは何なのか、それを超越するには何が必要かを追求していくシリーズです。
チャンスの窓
グラストンベリーでは、本当に、マイケル(グラストンベリー・フェスティバルの共同創設者マイケル・イーヴィス) が、ヘッドライナーを誰が務めるかを決めているんです。もし彼があるバンドを気に入って、そのバンドを有名にしたいと決心したら、彼は身を賭してそれをやる人なんです。まだ1枚しかアルバムを出していない駆け出しのバンドを、自分のフェスティバルのヘッドライナーに据えるというのは、彼にとっても大きなリスクでした。
マッスルメモリーは恐怖に勝る
僕は時々、ステージに上がり、見下ろして楽器を見ると、何を弾くんだか完全に忘れてしまっていることに気づく、という夢を見ることがあります。究極の不安夢という感じですね。だからグラストンベリーでステージに上がる前に「今回演奏する曲の演奏方法を忘れずにいられるだろうか?」と考えていたことを覚えています。もちろん、そんな支離滅裂なことが起こるはずもないのですが、恐怖心が働いて、そうした状況が起こるかもしれないと語りかけるわけです。1曲でもどう演奏するか分からなくなったらどうしようなんて考えてしまうのは、かなり恐ろしい気分です。でも、1曲目が始まると、身体が勝手に動き出すんです。それがよく言われるライブで演奏するときのマッスルメモリーっていうものなんですね。何度も演奏しているうちに、その曲のことをもう考えなくても自然に身体が動いてくれるレベルに到達します。指も腕も、行くべきところに自然と行くんです。
全ての始まりとなったステージ
[グラストンベリーでの照明、ステージング、振付について] その後の全てのショーの方向性が本当にこれで決まりましたね。自分たちがスタジアムでライブをするとき、照明や新しい技術をどう使いたいのかといったことは、僕たちが最も重視していることです。今日に至るまで、僕たちは常に、何が利用できるのか、何が新しいのか、これまで誰もやってこなかったものは何なのか、ということに目を向け続けています。
気づきの瞬間
グラストンベリーのセットが、実は今の僕たちのコンサートの演出方法の始まり、発端となったものなのです。あのグラストンベリーでのパフォーマンスは、まず間違いなく、比較的短期間にかなり遠くまで来たという実感があったと思います。そして、僕たちのやっていることが、僕たちの曲や演奏を聞いたり、見たりしてくれている人たち、イギリスの人々、ヨーロッパの人々などに受け入れられていたことを確認することができたステージでもありました。だから、この夜がターニングポイントになったと言えます。僕たちに続けていく自信を与えてくれたんです。
頭の中は夢で一杯
このステージは、ミュージシャンとしてのキャリアの軌跡に限界はないのだということを僕たちに感じさせてくれました。だから、僕たちの人生において、間違いなくとてつもなく大きな出来事だったんです。僕たち誰にとっても忘れられない瞬間ですね。
「ワォ!僕たちはやり遂げたんだ」
ステージが終了したときは、終わったという高揚感があったのを覚えています。そればかりか、技術的な問題もなく、誰かがどう演奏するかを忘れてしまったりすることもなく、無事に乗り切ることができました。なので、とにかくホッとしましたね。だから、その時のことを懐かしく思い出して、「ワォ!僕たちはやり遂げたんだ」と言えるようになったんだと思います。