ストーリー コラボレーションを祝うアート作品
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建築をベースにマルチな才能を発揮するHydrane。彼女を単純にデザイナーとか、 画家とか彫刻家、コンセプチュアルなアーティストとかグラフィックアーティストと呼ぶことはできません。なにしろ彼女はこうしたもの全てをやってのけてしまうのですから。 200人以上のアーティストがクリエイティブの拠点としているパリにある建物「Le 6b」にアトリエを構えるHydraneは、2021年までは主に建築関係の仕事を請け負っていました。
しかし、それ以降は、デザインに強い愛着を持っていたことから、自分自身を「アーティスト」と呼んだ方がより正確だと考えるようになります。 幼少期からデザインを制作してきた彼女のアート作品は、時間の経過とともに都会的でサイトスペシフィックなものへと進化していきました。 当初は廃墟や壁面をキャンバスに、不思議にぴったりと合う建築物とダンスをすることから始まりました。
彼女は、固体から液体、気体へと形を変え、神秘的で無限のサイクルを繰り返しながら、多様な形をとることができる「水」、そして文字通りの水の「流動性」に惹かれて、自分の名前を水(Hydra) にちなんでHydraneと付けます。 同様に、彼女は彫刻、絵画、バスレリーフなどの枠を越えて、様々な媒体の間を軽やかに行き来しています。
Hydraneの様々な分野を巧みに組み合わせる表現力に惹かれ、タグ・ホイヤーは、新作モデル「タグ・ホイヤー カレラ × ポルシェ リミテッドエディション」からインスピレーションを得たアート作品の制作を彼女に依頼しました。 この人目を引くコラボレーションウォッチに対する彼女の見事な解釈が、ポルシェ911のクラシックなラインをモチーフに、彫刻の新たな高みへと昇華させた作品となっています。その立体的な力作は、一部が絵画、一部が彫刻、一部が自動車、一部が時計となっており、リミテッドエディションのアイコニックなブラックとイエローのグラフィック要素とポルシェのデザインが持つスタイリッシュなエレガンスとが一体となっています。
タグ・ホイヤー カレラ × ポルシェ リミテッドエディション
Hydraneに彼女のアプローチについて話を聞いたところ、建築とデザインに関する彼女のバックグラウンドが、このプロジェクトをエキサイティングな挑戦にしたとのことで、彼女の言葉を借りればこうなります。「創造性が無意識のうちに現れ、それぞれの作品が独自の色、形、フォルムを提案するようになるのです」 では、このプロジェクトで彼女の心を捉えたものは何だったのでしょうか。彼女は「ポルシェのフォルムとデザインの美しさ」、そしてタグ・ホイヤーがDNAとして生まれつき持っている「精度の精神と極めて高い技術力」に共感し、インスピレーションを得たと語ります。その結果、完璧を期さなければならないというある種のプレッシャーはあったものの、パフォーマンスと美の世界的なエキスパートである2ブランドの融合が表現できたことに大きな喜びも感じたと説明してくれました。
Hydraneの作品は、Watches & Wonders Geneva 2022(ウォッチ & ワンダー ジュネーブ 2022) のタグ・ホイヤーのブースに誇り高く展示され、タグ・ホイヤーとポルシェの実りあるコラボレーションを鮮やかに表現しました。両ブランドの結びつきは、2年未満というまだかなり歴史が浅いものであるにもかかわらず、すでに多くの時計愛好家の想像力を刺激する2つの驚くべきタイムピースを生み出し、今後もまださらに素晴らしいものが誕生するであろうことを約束しています。