ライフスタイル チューリッヒでの思いがけない時間
5分
チューリッヒが静かな街であった時代は遠い昔となりました。その昔、チューリッヒは活気のあるライフスタイルよりも水も漏らぬ堅牢な銀行の金庫室で有名な街でした。過去15年間で、このスイス最大の都市は、高いクオリティを誇る生活水準で世界的にも憧れの場所となりました。チューリッヒを訪れて、リフレッシュしましょう。
服役
そう、警察署です。札付きの容疑者でもなく、成功率の低い犯罪者でもないのに、毎日でも訪ねたくなるチューリッヒの警察署。ここには、訪れる価値があるのです。パスポートを預けて中に入ったら、目を見張る光景が。20世紀で最も影響力のあるシュルレアリスムとキュビズムの芸術家の1人、アイコニックなスイス人アーティスト、アウグスト・ジャコメッティが手掛けた異世界の壁画に驚嘆する瞬間です。10分もあればたっぷり楽しめるこの宮殿(としか言いようがないほどの空間) はアクセスも便利な場所にあり、訪れない理由はありません。
- アウグスト・ジャコメッティ エントランスホール , Bahnhofquai 3, 8001 Zürich, Suisse
線路を歩いて
当てのない散歩は、それ1つで顔も身体も頭も洗えてしまう全身用シャンプーのよう。1つで3役です。楽しみ、気分転換、折り合いをつける。この3つが可能です。それでは、1993年にトラックの幌を再利用したバッグで有名になった、フライターグのコンテナで巡礼の旅を始めましょう。「Frau Gerolds」という名前のベルリンスタイルのビアガーデンに到着するまで歩き続けます。
Frau Gerolds Garten 撮影:Nadine Kägi 提供:Frau Gerolds Garten
控えめな雰囲気に飽きて、シックな空間を味わいたくなったら、エレベーターでバー レストラン「Clouds」に行き、シャンパンを1杯。スイスで最も高いビル、プライムタワーの最上階に位置するそのレストランからは、街を一望することができます。
- フライターグ、Geroldstrasse 17, 8005 Zürich, freitag.ch
- Frau Gerolds Garten、Geroldstrasse 23/23a, 8005 Zürich,
- Clouds、Prime Tower, Maagplatz 5, 8005 Zürich, Suisse, clouds.ch
Frau Gerolds Gartenに隣接するフライターグ タワー 撮影:Roland Taennler 提供:フライターグ
姿を変えたPeople's House
その名前が示すように、いわゆる人々の家(People’s House) はもともと1909年に建てられ、労働運動のさまざまな活動の中心地となりました。しかし現在、この建物は当初の軌道から外れた使われ方をしています。昨今では文化の中心地として再開発され、名高いコンサートホール、演出が素敵な書店、そして何より、愛情が思い切り感じられるレストランが入っています。 運命の思わぬ展開によって、アルコールを提供しない最初のレストランとして誕生した「Volkshaus」。オープンから様々な出来事を経験してきました。
- レストラン Volkshaus、Stauffacherstrasse 60, 8004 Zürich, restaurantvolkshaus.ch
スペシャル オープニング
タグ・ホイヤーの新しいブティックがチューリッヒにオープン。チェス、スイミング、ショッピング、カルチャー、すべての観光を終えてまだ時間があったら、チューリッヒ8001、バーンホフ通り65にある新しいタグ・ホイヤー ブティック(2020年12月11日にオープン) へ是非お越しください。お問い合わせは、zurich@tagheuer.com、+41 43 549 66 88まで。
チューリッヒのタグ・ホイヤー ブティック
皆さま、お乗り換えください!
SBB CFF FFSとして知られるスイス連邦鉄道は、言いやすい名前ではありませんが、ヨーロッパ最高の鉄道であることは間違いありません。日本の鉄道と同じく、能率と正確さは国の誇りとなっています。チューリッヒ中央駅は単なるターミナル駅ではなく、街の中心として活気にあふれています。ミラノ、ウィーン、ベニス、パリ、ブダペストなど、さまざまな目的地に向けた列車が、1分と途切れることなく、常に定刻に発車します。思いもよらない途中下車を期待して、さあ飛び乗りましょう。
- チューリッヒ中央駅、8001 Zürich, www.sbb.ch
1847年のチューリッヒ駅、リマト川からの眺め。Ein Jahrhundert Schweizer Bahnen作、Jubiläumswerk des Eidgenössischen Post- und Eisenbahndepartementes, Volume 1.
ロスティのその先
チーズとコールドカットを持ち帰らずにスイスを離れることはできません。「Welschland」は、肉好きやチーズ好きには最高の場所です。フランス語圏のロマンディ地方(ドイツ語で「ウェルシュランド」、店名の由来) の料理を提供する、小さいけれどカロリー高めのこの店。生ハム、ソーセージ、さまざまな種類のチーズの組み合わせなどを販売しています。ラ・レリジューズ(チーズフォンデュのハウスブレンド) とビュンドナーフライッシュは、言うまでもなく購入必須です。
- Welschland、Zweierstrasse 56, 8004 Zürich, welschland.com
Welschland 撮影:Züri Isst 提供:Welschland